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更新日:2015年8月6日

アコウ(クワ科)

絞殺しの木!(絞殺木)(こうさつき)

唐津市から竹木場へ、そして切木ボタンで有名な切木を通り国道204号線を入野・星賀と目指して西の方に進みます。それから、玄海町金ノ手より左折して牟形を進み南進すると肥前町古保志気(コボシキ)で2つの国道が繋がります。古保志気はこの辺の交通の要所で丁度、東西南北を向いた4差路になっています。ここから、南の方に下ると約5~6分で高串に着きます。

高串は南西が海に面した静かな町で、かつて漁業港としてにぎわいを見せた所です。町の南側には、伊万里市の福島や少し西の方には元寇(げんこう)で有名な鷹島を望むことができます。

高串に入って高串小学校を目指して5~6分ほど歩くと高串郵便局の前に出ます。郵便局の裏の大きな砂岩の上にアコウの大樹が立っています。

幹回り(みきまわり)20~30センチメートル程の太さの幹から、十数本に枝分かれして7メートルもの高さで伸びています。青緑色の葉を付けた枝は、東西南北10~15メートル位の広さで広がっています。

この木の見どころは、幹の周囲からおよそ9メートルにも及ぶ多くの気根を垂れ下げている所です。大小さまざまな気根の様は、国内の樹木では観察する事の出来ない雄壮(ゆうそう)な感じがします。南方の国々で生活するための植物の知恵でしょうか。南方では、アコウはヤシやアカギのなどの樹木の上で発芽し、やがて成長すると気根で親樹をおおいつくし枯らしてしまうこともあるそうで、そのため「絞殺木」と言われています。

アコウはクワ植物の一種で、イチジクと同じ種類です。葉はやや厚く裏表ともに毛がなく、楕円形~長楕円形で長さ8~15センチメートル、幅4~8センチメートル、ちょうど観葉植物のインドゴムの木の葉によく似ています。雌雄同株で、経約8ミリメートル位の半球形の実がなりますが食用にはしないと言います。若い枝に傷を付けると白乳が染み出してきます。常緑樹(じょうりょくじゅ)ですが、春に落葉してすぐに新葉に変わります。

「天然記念物高串あこう自生北限地帯」と、昭和3年1月18日文部省指定とした説明板が設置されています。佐賀県の希少動植物の「絶滅危惧種Ⅱ類」にも指定されています。

台湾、中国大陸南部、琉球、本州(紀伊半島)、四国、九州の海近くに生えます。現在では壱岐にも分布が確認され、それに次ぐ分布北限になっています。

地図・写真・統計資料など

アコウの写真

アコウの木

アコウの木

(川浪誠さんより)

引用・参考文献(出典)

  • 『日本の野性植物木本Ⅰ』平凡社
  • 『九州植物目録』初島住彦:佐賀県植物目録

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

アコウ(クワ科)

アコウ(クワ科)PDFデータ(PDF:234KB)

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問い合わせ

文化振興課 

佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-53-7129