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更新日:2015年8月6日

ケイカボク(珪化木)

珍しい木の化石(佐賀県内ではここだけ)

かつて、石炭の町として栄えた北波多には、動物の骨、歯、貝類、植物の葉など多くの種類の化石が報告されていますが、中でも珍しいのが珪化木の化石です。

化石がある北波多矢代町では、多くの珪化木の化石が、炭層を含む砂岩と泥岩の互層の中に含まれているのが観察できます。高さ数メートルはある崖の中腹に、珪化木の層が横に長くつながっています。その中央には直径が1メートルにも達する大きな珪化木が含まれ、その規模の大きさに、自然の営みの巧みさに驚かされます。

珪化木というのは何億年も前の地質時代の昔に倒れた木が、土に埋もれて腐植化せずゆっくりゆっくりと土の中に溶けているケイ酸成分を吸収して、木の形のまま年輪を維持して二酸化珪素(SIO2)置き換えられたもので、さらに地殻の変動で地底に潜り込んで、高温高圧を受けて硬い岩石となったものだといわれています。

珪化木はその生成過程で珪化が進行したものは、美しいメノウ(ジャスパー)に変化したものもありますが、ここのものは、メノウ化したものはないようです。化石は二つとして同じものはないといわれるように、今、誕生したばかりかと思われるような年輪がはっきりと分かるものから、樹肌が想像されるもの、完全に石化した硬い珪化木まで色々なものがあります。手にとるとずっしりと重く、まさに木が化石になったものだと想像できるものもあります。

この辺一帯は、芳ノ谷層(よしのたにそう)とよばれる石炭層を含んだ地層が広がるところで、岸岳炭鉱発祥の地で唐津炭田と呼ばれています。石炭も植物が土に埋もれて炭化してできたものですから、石炭の層が見られる所では、珪化木の層が見られるところもあります。ここのずっと下の層からは、ヤマトシジミの化石が出ています。これらのことから、ここの場所は、当時、海ではなく入り江や汽水域、あるいは淡水域であっただろうと考えられています。
矢代町で観察される珪化木は、県内ではここだけで産出するもので、その路頭の様子を直接観察できることは、学術的にも非常に価値が高いものだといわれています。

地図・写真・統計資料など

ケイカボク(北波多徳須恵)

ケイカボク(北波多徳須恵)

ケイカボク(北波多徳須恵)

引用・参考文献(出典)

  • 『北波多村史』
  • 『ふるさと佐賀の自然』
    佐賀県教育委員会
  • 『佐賀の自然をたずねて』
    佐賀県高等学校教育研究会、理科部会地学部編

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

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電話番号:0955-72-3467

ケイカボク(珪化木)

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