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更新日:2015年8月6日

七ツ釜

天然の海食洞(かいしょくどう)

七ツ釜の駐車場から北の方の林をしばらく歩くと広い草地に出ます。玄界灘に突き出た玄武岩の半島です。東の方に伸びる小道を進むと半島の先端、土器崎(かわらけざき)に出ます。脇には、神功皇后を祭神とする土器崎神社という小祠(しょうし)が祭られています。ここからの眺めは素晴らしく、東の浮岳から神集島、前方の玄界灘に浮かぶ島々が一望できます。半島を西の方に下ると、七ツ釜と言われる七ツの海食洞の上に出ます。突端から下の海面を見ると玄海の荒波が激しく海食洞に打ち寄せ、波しぶきが飛び散るさまが見られます。足元から海面までおよそ40m、目がくらみそうな高さです。

玄界灘の方から眺めると、海面から40mの断崖絶壁(だんがいぜっぺき)に七つの海食洞が並んでいるように見えます。それぞれ奥まで穿って(うがって)いますが中央の海食洞が最も大きく、洞の間口3m、高さ5m、奥行きは110mもあり、満潮時には小船で中に入ることができます。また、貫通してトンネルになった洞もあります。

七ツ釜の玄武岩は表面にたくさんの割れ目が入った六角形の形をした岩がいくつも集まって、ちょうどハチの巣状になっています。これは柱状節理(ちゅうじょうせつり)と言われるもので、溶岩が冷えて固まるときひび割れして、ほぼ六角形の形になったものだと考えられています。

「東のががら瀬」から、突端の土器崎を回り、北向きの七ツ釜を過ぎ西側の象の鼻の先まで海上から30~40mの高さで突き出た柱状節理の絶壁が続きます。垂直に伸びたり斜めに傾いたり、横にたなびいたり崩壊しかかったものなど溶岩の流出の過程を観察することができます。玄界灘に突き出た半島には玄界灘の荒波が集中して打ち寄せ、その衝撃やエネルギーが岩を砕き七ツ釜や絶壁を形成したものだろうと言われています。岩を砕く荒波の衝撃とエネルギーは、現在も衰える(おとろえる)ことはなく続き八つ目の海食洞が形成されつつあります。

ここの玄武岩の流出は県内でも新しく、新生代の第三紀の終わりころ(約2.1~3.6万年前)と言われています。それでも初期に流出した玄武岩の中には風化の進んだものもあり、柱状節理が風化してタマネギ状の模様を呈している(ていしている)所もあります。駐車場から半島に通じる西側の道で観察できます。
ここは玄海国定公園の一部にあって、地質鉱物として国の天然記念物に指定されている県内唯一のものであります。

エピソード・伝承・うんちくなど

【天然記念物】屋形石(やかたいし)の七ツ釜:佐賀県ホームページより
神功皇后伝説を持つ土器崎の高さ40mに及ぶ玄武岩の断崖絶壁に、波の力により浸食された七つの海食洞があります。中央のものは間口(まぐち)、高さ共3m、奥行きは110mもあり小船で中に入ることができるほどです。
ここの玄武岩の柱状節理は傾斜したり倒れたりしていますが、多くの柱が海中に没するさまはライトブルーの海とよく調和し、壮観です。

  • 大正14年10月8日指定
  • 唐津市湊大字屋形石
  • 地質鉱物
  • 龍の背(満潮の引き潮の時に見られる海底の岩肌)

地図・写真・統計資料など

七ツ釜

(佐賀県庁HPより)

引用・参考文献(出典)

  • 『佐賀の自然をたずねて』佐賀県高等学校教育研究会、理科部会地学部編
  • 『ふるさと佐賀の自然』佐賀県教育委員会
  • 『佐賀ハイクガイドブック』佐賀県体力つくり協議会
  • 『唐津市の文化財』唐津市教育委員会(1997年発行)
  • 『唐津市史』

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

七ツ釜

七ツ釜PDFデータ(PDF:210KB)

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問い合わせ

文化振興課 

佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-53-7129