ここから本文です。

更新日:2015年8月6日

天然記念物:植物3

洞泉寺樹齢300年のイチョウ・神集島のハマユウ群生地

洞泉寺(とうせんじ)のイチョウ

洞泉寺のイチョウは雌株で、標高30m、根回り5.75m、枝張り東西21.8m南北23.1mあり、唐津地方では有名な巨木の一つです。
市内東宇木の大谷山洞泉寺の本尊は、篠栗地蔵菩薩(ささぐりじぞうぼさつ)で眼病と安産に霊験があると信仰されており、その昔、この地蔵菩薩にちなんでこの寺に植樹されたと伝えられ、樹齢300年と推定されています。
裸子植物中のイチョウは、化石では17属と多くの種類がありますが、現生するものは、イチョウただ一種です。
イチョウの出現は、古世代のデボン紀で、約1憶5,000万年前の中世代ジュラ紀から新世代第3紀まで地球上各地で繁殖しました。その後、氷河期の到来とともに絶滅していき、イチョウただ一種が中国の一部に残りました。現在、自生のイチョウは中国安衡省南部と浙江省(せっこうしょう)北部にわずかに残るのみと言われています。日本でも古く室町時代に植樹された記録があります。
洞泉寺のイチョウは雌株で、俗に“チチ”と呼ばれる気根が多数たれ下がり、「これに願いをかければ乳が出る」と言われています。樹幹を真直ぐに出し、多数の太い枝をホウキ状に出す特異な樹冠をつくるこのイチョウは、春になると幹からよくひこばえを出します。4月に花をつけ、9~10月に多数の種子をつけます。

  • 指定:昭和47年9月1日
  • 所在:唐津市東宇木(洞泉寺)唐津駅より車で30分

神集島(かしわじま)のハマユウ群生地

神集島は、唐津市西部の湊地区から約1kmの沖合いにある島で、島の東北、宮崎の砂州に神功皇后が諸神を祀って戦勝を祈願したと伝えられる住吉神社があります。この神社付近の海岸に、ハマユウの群生地があります。
ハマユウは和名をハマオモトといい、ヒガンバナ科の常緑多年草で、神集島の人々はハマユウとして親しんでいます。ハマオモトは海岸や砂地や砂礫地に生え、ここの他、高島、小川島、唐津の海岸にわずかに自生しています。
ハマオモトの茎部は白色の長い葉鞘があつく、お互いに抱きあい、りん茎をつくったもので、葉は70cm、幅8cmに達し光沢があります。夏に葉の間から花茎をだし、高さ70cmぐらいに伸び、その先に10数個の白色の花が傘状に咲き、より香りを漂わせます。
ハマオモトが海岸や離島に多いのは、その球状をした大きな種子のためで、この種子は水分を多く含み、海流によって遠くへ流され海岸に打ち上げられても乾燥に強く、容易に発芽することができるためで、現在、海岸線一帯に約240mにわたって群生しています。
海岸に生え、形がおもとに似ているのでハマオモトと呼び、巻き重なったりん茎の白色の葉鞘(ようしょう)が幣(へい)をかけたようなので浜木綿の名があります。県内で数少ない群生地として植物の生態学、分布学上貴重な資料とされています。

  • 指定:昭和47年9月1日
  • 所在:唐津市神集島(西唐津駅より車で30分、湊港より船で10分、湊港より徒歩5分)

地図・写真・統計資料など

洞泉寺のイチョウ

洞泉寺のイチョウ

神集島のハマユウ群生地

神集島のハマユウ群生地

引用・参考文献(出典)

  • 『唐津市の文化財』唐津市教育委員会

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

天然記念物:植物3

天然記念物:植物3PDFデータ(PDF:202KB)

 

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

問い合わせ

文化振興課 

佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-53-7129