【意見募集結果】
意見募集期間 平成23年10月7日(金)から平成23年11月7日(月) 意見提出者 5人 提出方法 電子メール2人、持参3人
【公表した計画案】
文化的資源を活用した城内まちづくり計画(案).PDF
文化的資源を活用した城内まちづくり計画(案)概要版.PDF
【計画に関する住民からの意見】
意見の趣旨 市の考え方 1 まず、現在城内地区の多くの文化・観光施設が十分に活用されているとは認識し難く、「大島邸」の再築は一過性のものに終わり、地域の活性化に今後大いに寄与するとは考えにくいと思います。
私も、数回建物を見学しましたが、文化・観光的価値をあまり感じませんでした。大島小太郎氏の検証については、旧唐津銀行をもっと活用し、関係の深い同施設での展示・掲示などを提案します。
結論としては、既存の城内地区の多くの文化・観光施設の更なる活用を行い、活用状況をより具体的に検証し、唐津市の財政を考え、更なる検討を行ない「中核事業 -旧大島邸の復原及び利活用計画-」等特に慎重に時間をかけて行なっていただきたいと思います。本計画は、旧大島邸の保存をめぐる活動やさまざまな議論を契機に、旧大島邸のみならず本市における大島小太郎氏の功績を振り返るとともに、近世城下町、近代産業都市、文化観光都市の複層する3つの時代を活かした、城内全体を対象としたまちづくり計画となるものです。
旧大島邸は、平成22年度に実施した解体(ほどく)工事の結果、国指定重要文化財の旧高取邸と同じ棟梁であること、大座敷や茶室、庭園など建物の意匠と技術が極めて優れた大規模かつ上質な住宅であることが分かりました。
計画の実施にあたりましては、ご意見のとおり大島小太郎氏と旧唐津銀行との関わりも十分踏まえた上で、計画書第2章「コンセプト」で記載しておりますとおり、城内を1つの美術館・博物館と見立て、施設間の連携を図るとともに、文化施設全体の魅力アップを図る“まちはミュージアム”の視点で、地域の活性化につなげていきたいと思います。
また、旧大島邸の整備につきましては、計画書第3章「中核事業」の「(13) 整備費の概算見込み」で示すとおり、市の財政状況を十分考慮し、合併特例債や国の交付金などの有利な財源を最大限活用して進めていきたいと思います。2 「第1章 4 (3)個別課題」 (12ページ)
課題の整理がしてあるが、具体的に記載するべきである。できれば対応まで書くことができないか。課題については、本計画策定プロジェクトにおけるワーキング・グループや市民参加型のワークショップで出された意見等を基に整理をしました。
各課題の解決策として、計画書第4章「重点事業」のとおり、先導的事業として事業計画を立てたものと、課題事業として今後引き続き対応について検討し方針を出すべきものに整理したところです。
また、計画書第5章「“まちはミュージアム”の推進体制」のとおり、“まちはミュージアムの会(仮称)”などの推進体制により、一つひとつの課題対応について、市民協働で取り組んでいきたいと思います。3 「第4章 課題事業 4石垣の散歩道の利活用と海を感じるスポットづくり」 (47ページ)
現在、辰野金吾の住屋跡や耐恒寮跡には石柱が建てられている。辰野金吾が耐恒寮へ通った道についての物語をいれていただきたい。
また、石柱の説明板(人物像など)があると分かりやすい。ご意見のとおり、辰野金吾や耐恒寮は、城内地区の大切な文化的資源です。辰野金吾と耐恒寮の物語については、計画書第2章「コンセプト」の「城内の豊かさを伝える物語」の「唐津らしい文化や匠の技術、先人の精神」の資源として整理しました。
今後、具体的な計画推進の事業の中で、辰野金吾の住屋跡や耐恒寮跡のルート化について検討していきたいと思います。
市観光課では平成23年度中に、旧唐津銀行創建当時に焦点をあてた散策用ガイドマップを制作する予定です。4 「第6章 4人材育成・活用→まちはミュージアムの会との連携」 (54ページ)
(1)に「おもてなしナンバーワンのまち唐津を目指す」の記述があるが、現在観光施設の開館日がばらばらで日にちによっては全ての施設を回ることができない状態となっている。
また、施設への侵入道路が右折禁止の場所が多く、施設に入るのが不便である。このようなことを改善していただきたい。文化施設の中で、曳山展示場と唐津城に関しては、12月29日から31日までの年末以外に休館日は設けておらず、いつでも皆様に観覧していただけるようにしています。
旧高取邸の場合は国の重要文化財であることから、文化財保護のためのメンテナンス日が不可欠であり、毎週月曜日を休館にしています。これは博物館や美術館が、月曜日が休館というのが一般的であることから設定したものです。
また、呼子町の中尾家住宅の休館日を水曜日にいたしましたのは、呼子を訪れる観光客が日曜日に宿泊することが多いためで、他の文化施設と同様に月曜日を休館日にすると旧中尾家を観覧できないという弊害が予想されるからです。そのため、比較的観光客が少ない週の中日である水曜日を休館日にいたしました。
このように状況に応じて設定していますので、休館日を統一するのは困難かと思われます。文化施設としての趣旨を汲み取っていただき、現状どおりということで、ご了承願いたいと思います。
しかし、一方で、城内エリアで観光客が利用する施設において、多方面から開館日や開館時間の改善を求める声が届いており、今回の ”まちはミュージアム構想”の取組の一環の中で”市民や旅行者”の回遊性などを総合的に勘案して調整を図っていくことも必要であると考えております。
唐津市の中心街は、唐津城の城下町として発展した経緯があります。そのため、町の名称も木綿町や魚屋町など当時の名残をとどめています。
ただし、ご意見のように、まちなかは狭いままの道路も多く残っており、自動車が対面通行できず、一方通行となり、結果的に右折禁止の場所もあります。
交通規制につきましては、佐賀県公安委員会が主管しています。唐津市としましては、今後は、見直しの機会があれば、歩行者や自転車の安全を最優先としながらも、観光施設への進入についても配慮していただくよう、佐賀県公安委員会に要望していきたいと考えます。5 「資料2 文化的資源を活かした城内まちづくりの可能性」 (63ページ)
「4 三の丸辰巳櫓~町田川ゾーン」に旧唐津銀行との連動が記述されているが辰巳櫓の側道部分を大型バスの乗降のためのスペースに活用できるようにしていただきたい。
また、三の丸辰巳櫓のトイレを洋式にしていただければ、多くの人が利用しやすい。旧唐津銀行は、城内エリアでのまちなか観光を推進させる拠点施設としての活用を基本方針としており、城内エリアの大型駐車場に駐車後にまちなか散策を行うプランを旅行代理店や旅行者にアピールしているところです。
しかし、現在のところ、ツアー行程上旧唐津銀行はスポット的な立ち寄りプランにとどまっている状況で、このため、乗客の降車ポイントや乗車のための待ち合わせ場所として当該ポイントを利用されているようです。
辰巳櫓付近に大型バスが一時停車できるようなスペースが確保できれば旧唐津銀行への誘客に活用したいと考えております。
三の丸辰巳櫓のトイレにつきましては、ご意見のとおり、当ポケットパークには女性用2基、男性用1基の和式大便器と多目的の洋式大便器を1基設置しております。スペースの問題で、新しく洋式を設置するということは困難ですので、中央にある多目的トイレのご利用を標示等でご案内するとともに、女性用のうち1基(ベビーベッド付)を洋式に改修することを検討したいと考えます。6 唐津信用金庫本店から岩崎眼科のエリア(大名小路エリアの一部)は、計画対象エリアに入れていただきたい。(7ページ) ご意見のとおり当該エリアは城内地区に含まれますので、計画対象エリアに含めました。 7 用語について
・「先導的事業」・・・概念としては分かるが、もっと分かりやすい、やさしい言葉・用語の使用が望ましい。これは一例として挙げた。
・「外来語」についてはできる限り、「日本語」を使用するか、日本語での「用語の解説」が必要と思う。
・「難解な用語」・「外来語」については、「用語の説明・解説」のページが必要ではないか。難しい用語や外来語については、資料編の中に用語解説の頁を追加しました。 8 事業の検討について
・「2 事業の考え方」
○中核事業・・・「すみやかに推進」
○先導的事業・・・「2年以内に推進」
・なぜ「すみやかに」、「2年以内」なのか、「有利な事業を活用できる」とあるが、具体的に採用予定の国・県の事業制度、期限、財源等について、市民に説明の必要がある。これだけの事業を急ぐ理由がよく説明されていない。
・「解体保存されている部材・木材が変形するので」とあるが、これだけでは、市民に対しての説明が不足ではないか。合理的な説明が必要と思う。中核事業となる旧大島邸の取り扱いについては、計画書第3章「中核事業」の「(3) 教育委員会方針」に記載のとおり「原則として全面的に移築保存する」という市教育委員会の方針(平成23年1月14日)に基づき事業を進めることを前提としています。
全面的な復原のためには、解体工事において丁寧にほどいた保存部材が経年により変形するといった技術的課題がありますので、そのような観点に配慮して、すみやかに事業に着手する必要があります。
なお、事業の実施にあたっては、計画書第3章「中核事業」の「(13) 整備費の概算見込み」に示すとおり、市の財政状況を十分考慮し、有利な財源を最大限に活用することも重要であると考えています。
有利な財源として現在想定されるものは、国土交通省所管の社会資本整備総合交付金(国費率0.40)及び合併特例債です。
合併特例債の発行可能期限については、合併後10年間と定められており、本市の場合その制度を利用することができるのは、平成26年度までとなっております。(なお、平成23年12月現在、合併特例債の発行期限につきましては、東日本大震災の影響を考慮して、5年間の期限延長が国で協議されています。)
これらの有利な財源を最大限に活用し、市の財政負担を軽減するためにも、すみやかに事業に着手する必要があると考えます。
次に先導的事業についての工程を見直し、「計画後すみやかに推進する」こととしました。
先導的事業に位置付けた唐津城天守閣については、本市最大の集客施設であり、まちの玄関口である同施設の展示内容の見直しについてのご意見が多かったことから、早期に着手する必要があると判断したものです。
また、河村美術館については、城内地区の中心部に位置しているにもかかわらず、平成15年度から平日休館しているため、早急に来館者を増やし、まちなか観光の一端を担っていただくべき施設であること、平成21年に市に寄贈された第13代中里太郎右衛門(逢庵)氏収集の古唐津等の資料を広く市民に公開する必要があることなどから、早期に着手する必要があると判断したものです。
旧老人福祉センター跡地につきましては、城内地区の景観の保全や保安上、早期に対応してほしい旨の要望が多くあり、計画策定後すみやかに土地売買の準備に着手し、今年度末までには販売事務を完了したいと考えております。
課題事業については、計画のコンセプトを実現するために必要な事業として、問題意識を整理したもので、今後引き続き検討する必要があると考えられるものを掲載しました。9 旧大島邸について
・「全面的な移築保存」が示されているが、先日の新聞報道で、建物新築で1億8千万円、保存部材を使用した復元となるとその2倍近く費用がかかるとあった。呼子の旧中尾家は鯨屋敷・仕事場としての建物自体の柱・梁の古さ、大きさを見せるためにできる限り保存材(古材)を使用されているが、旧大島邸は建築後120年であり、その使用木材は、樹種、材質・樹齢からみて、ほとんどが今日代替調達が可能と思われる。
移築については、大黒柱、主梁、玄関踏板(敷居板)、板飾り棚、欄間格子戸、戸板など希少性、芸術性の観点から、最小限の部材に限って保存材(古材)を使用すべきと思う。すべてを保存材(古材)にこだわることなく新材木を使用することにより、事業費を少なくすべきで、後年の市民の負担を少しでも少なくすべきであると思う。
主な部材(古材)、継ぎ手などは、「サンプル保存」をして「展示」すればよいと思う。
・「庭園」についても、樹木・庭木等、解体時の再現ではなく、建築時当時に近いオリジナルを再現すべきである。今の大木などは、当時はなかった。
・「復原」の意味・考え方、手法等について再検討すべきと思う。
「佐賀城本丸歴史館」の復元の考え方を参考にすべきと思う。
・市民参加の運営組織については、一部の特定団体に偏った運営、利用にならないよう、「組織化」・「規約」をつくるとよいと思われる。
・移築完成後の使用については、公用・公共的利用を除き、安くてもいいので原則「使用料」を徴収すべきである。そうでないと、一部団体の独占的な使用になる心配がある。
・文化的団体、社会的教育的団体の利用については、「旧高取邸」の一部・居室棟の利用も同時に検討されてよいと思う。
旧大島邸の取り扱いについては、計画書第3章「中核事業」の「(3) 教育委員会方針」に記載のとおり、「原則として全面的に移築保存する」という市教育委員会の方針(平成23年1月14日)に基づき事業を進めることを前提としています。
従いまして、全面的な復原のためには、ほどいた後の保存部材については、使用できるものは極力使用し、使用できないものについて代替調達または新材を使用することになるかと思います。
また、復原にあたりましては、利用者の安全面を考慮するとともに、建築基準法に適合した施設として整備する必要がありますので、建物の基礎となる構造材については、必要であれば新材を使用し、内部空間の復原につきましては、極力保存部材を使用することが望ましいと考えています。
以上のような考えのもと、保存部材の状況も踏まえ、パブリックコメント後、計画書第3章「中核事業」の「(12) 建築方法の方針」として整理したところです。
なお、大工技術を「見せる」工夫は、今後検討していきたいと考えています。
庭園の復原については、石や樹木の配置を解体前の状態に再現する予定です。
ご意見のとおり、大きな樹木は歴史を経て育ったものでございます。樹木については、保存しているものは原則使用し、その他のものについては、庭の構成に必要な植栽を考えています。
復原の考え方は次のとおりです。
①主屋:文化的価値を有する部分であり、できるだけ保存部材を使用する。
②茶室:文化的価値を有する部分であるが、部材状況により内的空間を中心に再現する。
③仏間:活用及び安全性確保のため新材により整備する。ただし、用途に応じた整備を要する。
④台所:活用及び安全性確保のため新材により整備する。ただし、用途に応じた整備を要する。
⑤庭園:解体前の構成を基本にし、保存している石等を原則使用する。
なお、待合い、露地、付属施設については今後検討する予定です。
計画書第3章「中核事業」の「(10) 市民協働と民間活力導入の運営方法の検討」で示すとおり、運営組織については、広く関心のある市民が参加できる形態とし、規約等を定め、多くの市民に利用していただける施設運営を目指していきたいと考えています。
ご意見のとおり、施設の使用に際しては、市の「公の施設」の取り扱いを基本に、原則、使用料を徴収するものと考えています。
旧高取邸はご存知のとおり、国の重要文化財です。
平成13年度から17年度にかけて文化庁の指導のもと、修復・復原工事を行い、建物の規模が最大になった昭和初期の状態に復元されました。
当初より、使用することを目的とした施設ではなく、建物の歴史的及び美術的価値を鑑賞していただける一般公開施設として、これまで活用を図ってまいりました。
また、耐久性の観点からも 一度に多くの方々を収容できるような施設ではございませんので、近隣にございます「唐津市埋門ノ館」の利用について同時に検討していただければと思っています。10 唐津城について
・展示・鑑賞だけでなく、「お城の中の会議室」構想あたりも、検討されてはどうだろうか。今後、計画書第5章「“まちはミュージアム”の会(仮称)」などの市民活動と行政が連携し、ご意見のような柔軟で魅力を増す利活用について検討していきたいと考えています。 11 河村美術館について
・計画では、いろんな提案がなされているが、「学芸員、マネージャーの設置、音声ガイドなど」費用、コストが懸念される事項が多々あり、最終的に、市に全面依存、市の買取りということにならぬよう、はっきりと議論をしておくことが必要である。
・唐津焼の展示については、「新たな収蔵庫」確保の問題があげられているが、多額の費用が生じる可能性がある。十分事前の検討が必要と思われる。
・唐津焼の展示は、先に整備がなされた「旧唐津銀行」も候補施設の一つと考えてよいと思う。「旧唐津銀行」に古唐津焼・現代作家の唐津焼の名品を展示して施設入館料を「有料化」し、観光客、唐津焼ファンの要望に応えると同時に、少なくない維持管理費の一部に充てる考え方もある。残念ながら、「辰野金吾」だけでは集客増は見込めず、時折開催のイベントでは、通年の有効利用は達成が厳しい。計画策定後、財団法人河村美術館との具体的な協議を進める中で、連携の在り方や費用の面について明確にしていきたいと考えています。
平成21年に中里家より寄贈を受けた古唐津等の資料は、一万数千点に及び、まとまった保管場所が確保できないため、現在、市内の空き施設で暫定的に保管しており、展示の際には輸送に伴う保険料などの費用がかかるという問題があります。今後、定期的に常設展示や企画展示を行うにあたっては、展示施設の近隣に新たな収蔵庫を確保し、費用の節減を図ることも一つの方法であると考えています。
いずれにしましても、収蔵庫の確保にあたっては、今後、必要性や位置、財源などについて精査・検討をしていきたいと考えています。
ご意見のとおり、唐津焼の展示については、まちはミュージアム構想のもと、旧唐津銀行も含め、旧高取邸や埋門ノ館などの文化施設をギャラリーとして広く活用していくことで、各施設の魅力を相乗的に増すことができる方法であると考えています。12 旧運輸省跡地について
・急いで整備する必要性の議論が必要と思う。計画書第4章「重点事業」の中で、旧運輸省職員宿舎貸付跡地の利活用は、計画のコンセプトを実現するために必要な課題事業として位置付けていますので、今後引き続き検討していきたいと考えています。 13 NTTビルの利活用について
・市が買い取り、市が整備するということにならぬよう、はっきりさせておくべきと思う。NTTに取り壊しを求めることも、一つの考え方、景観整備の手法の一つと思う。取り壊せば、町田川とその周辺の城下町景観は、素晴らしくよくなる。唐津城眺望スポットは、その前に「辰巳やぐら」がある。
・旧老人センターに明記されている「民間活力」がNTTビルには明記されていないのが気になる。「民間活力」を明記すべきと思う。NTTビルは、民間所有のビルであり、市が整備するということは考えておりません。
ご意見のとおり町田川とその周辺の城下町景観は、有効な資源ですので、この景観を活かした活用について、民間に働きかけを行っていきたいと考えております。
「民間活力」の表記については、追記しました。14 その他の事業計画(案)について
・その他の事業計画(案)については、○ハード ○ソフトの整備案が記述されているが、実際の整備は、現在のハード整備の状況や事業費の視点から○ソフト整備の重点をおいてなされるべきと思う。ご意見のとおり、この計画を実際に動かし続けていくためには、情報発信や担い手育成など、市民協働によるソフトの活動が大変重要であると考えています。
そのような考えのもと、計画書第5章「“まちはミュージアム”の推進体制」において、中心となる組織を“まちはミュージアムの会(仮称)”とし、今後、立ち上げや活動に対し市として支援していく考えです。15 この事業計画(案)には、検討会等で出された意見・案すべてについて記載されているような印象を受ける。多額の事業費を伴う計画であり、「できる事業、できない事業」「すべき事業、する必要の無い事業」をしっかりと議論・精査して、市民に示す必要がある。 計画の策定にあたっては、ワークショップやアンケートなどにより城内地区の課題を洗い出し、課題解決のために必要な事業を、緊急性、期待される効果、空間的・景観的重要性などを踏まえて、中核事業、重点事業(先導的事業、課題事業)として整理しました。
課題事業については、その必要性を整理したもので、事業の実施も含めた方針を今後引き続き検討していくこととしています。16 全体事業計画・予定事業費等一覧の作成、提示について
・この事業計画全般を網羅する、全体事業計画・予定事業費一覧表を作成し、市民に提示するべきである。この計画(案)には示されていない。
・個々の整備事業計画一つひとつについて、国のどういう事業、どういう制度、財源を使って事業を行うのか、市の負担はどれだけになるのか、何年で事業債務を返済するのかなどを、わかりやすく整理して表にまとめ、市民に示すことが必要と思う。
・「事業計画の内容と予定事業費、市の負担額の全体」が示されて、市民は全体の計画像を把握し、理解できると思われる。
・「予定事業費」はあくまでも現時点での「概算事業費」である。この計画は、文化的資源を活用した城内地区のまちづくりについての基本的な方針を示し、計画策定後すみやかに着手すべき事業を中核事業及び先導的事業として、また、今後引き続き方針を検討すべき事業を課題事業として掲げています。
中核事業につきましては、現段階で積算できる範囲で事業費及び事業期間、想定される有利な財源等について明記しました。
先導的事業のうち、唐津城天守閣魅力向上事業及び河村美術館魅力向上事業につきましては、今後、具体的な事業内容を検討し、それぞれの事業費計画を策定していきたいと考えています。
また、旧老人福祉センター跡地活用事業につきましては、民間への土地売却を進めて行きます。
課題事業につきましては、今後引き続き取り扱いや方針について検討を進めて行きます。17 唐津は城下町として地域固有の風情、情緒、たたずまいを醸し出しています。歴史的な建造物が減少し、良好な歴史的風致が失われつつありますので遊休地に旧大島邸を復原し周辺の文化資源をつなぐ機能を創出することによって、まち歩きの拠点となることは賛成です。歴史的・文化的価値が高いと評価されている旧大島邸の移築保存も歴史的風致の維持及び向上という視点で検討されるべきであります。城内地区、城下町の景観保全に旧大島邸は必要であります。旧大島邸の文化的価値から登録文化財を目指すべきと考えます。しかし一方で、施設経営的にも財政負担を軽減する維持可能な仕組みづくりが求められています。初期投資を含めて運営費の検討に市民協働と民間活力導入は必要です。地域まちづくり組織との協働によるまちづくりには城内の景観を考え旧大島邸の保存運動を推進した組織との市民協働が必要と思います。横浜の三渓園、福岡市の松風園の経営実態を調査し、経営上の収入計画それも年々増加する計画を如何にしてつくるかが持続可能な唐津方式になると思いますので市民・団体・企業による「旧大島邸運営準備会(仮称)」の立ち上げを早急にお願いします。一方登録文化財を目指すためには専門家による「旧大島邸復原整備検討委員会(仮称)」の立ち上げも必要と思います。茶室をもっている旧大島邸復原は茶室と一体である露地の復原に宗徧流の庭園専門の人が必要と思いますので選任の際はご配慮お願いします。 計画書第3章「中核事業」の「(10) 市民協働と民間活力導入の運営方法の検討」及び「(15) 今後の課題」で示しますとおり、計画策定後、利活用の具体的な内容及び建築方法について検討する場を設け、利活用に向けた取り組みを推進していきたいと考えています。 18 旧大島邸の修復利活用が中心の計画のような気がします。
河村美術館、旧老人福祉センター、唐津城などの活用は記されていますが「高取邸」の位置づけはどうなっているのでしょうか。唐津城天守閣、河村美術館、旧老人福祉センターは、まちはミュージアム実現のために、計画策定後速やかに推進する事業として、先導的事業に位置づけ、魅力向上を図るものです。
旧高取邸をはじめとする文化施設は、“まちはミュージアム”におけるギャラリー機能として充実を図り、施設間の連携を強化することで、情報発信と活用を図っていくこととしています。19 市民協働の「まちなかミュージアムの会(仮称)」のイメージがよく伝わらない。
具体的に行動(実現)する団体になり得るのか、訴えるものが弱いような気がする。(言葉が軽い)計画を実際に動かし続けていくためには、市民協働による取り組みが重要です。活動を担う組織として、まちはミュージアムの会の立ち上げを進める必要があります。
会は、唐津の歴史や文化に愛着を持つ市民が中心となって文化的資源の魅力向上や施設間の連携を図るものです。
活動の推進にあたっては、行政、地元自治会、関係団体と会とをつなぐコーディネーターとしてミュージアム・マネージャーを設置することが望ましいと考えています。
活動の目標や体制についての説明を、パブリックコメント後に追記しました。20 旧大島邸を保存するために「市民ファンド」を立ち上げてあるようですが、どれくらい集まっているのでしょうか。
市は「市民協働」というならば、その支援をどのようにしているのでしょうか。市民有志により、「旧大島邸基金」市民委員会が平成23年1月に立ち上げられ、募金活動を進められています。平成23年11月現在で、約1,500口の約150万円の寄附が集まっていると聞き及んでいます。
今回策定する計画書が、整備事業の方向性を示すものとなり、募金活動の動きが促進されるのではないかと考えています。21 夢に向かって進むのも行政の仕事です。市民協働で前へ。 今回の計画は、城内地区の文化的資源を見直し、市民が歴史や文化に誇りを持てることと、来訪者に魅力を感じてもらうこと、さらには新たな文化・価値を開拓していくことを目指したものです。
歴史的、文化的資源を守り、活用していくことにより、そのまちの個性、特色が輝くものと考えています。
この取り組みを市民協働のモデルとして、今後は市域全体に広げ、各地域の活性化につなげていきたいと考えています。