ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化 > 唐津探訪 > 唐津の魅力データ集 > 文化 > 読み方の難しい地名・珍しい地名「20」

ここから本文です。

更新日:2015年8月6日

読み方の難しい地名・珍しい地名「20」

全国難解地名にも入る、読みにくい地名の数々

地名は、文字のなかった先史時代からありました。それが、幾十世代となく受け継がれて現在も使用されています。先祖と共に暮らしてきた道連れです。唐津の地名の読み方が難しいものや、珍しい地名の由来などが書いてあります。

箞木(うつぼぎ)

唐津市厳木町うつぼ木(きゅうらぎまちうつぼぎ)2010年現在
「箞木」を「うつぼぎ」と読むことは「厳木」と共に全国の難読地名の筆頭でしょう。
「箞」はケン・カンと読み、ウツボの訓読みはありません。
うつぼ木とは幹の空洞(うつろノうど)になっている老樹で、神霊の宿る霊木と説明されます。正保(1645年頃)絵図に村名があります。

厳木(きゅうらぎ)

唐津市厳木町厳木(きゅうらぎまちきゅうらぎ)2010年現在
「厳木」という文字はどうしてあてられたのでしょうか。「松浦記集成」によれば、松浦川の西厳木に開闢(かいびゃく)以来という大楠があり、切り倒した時に川を越えて東に渡り今の厳木に及んだといいます。人間の尊厳さ同様の厳(いつ)かしさがあったので、清らかなる木、「きよら木」が語源だとされています。

星領(ほしりょう)

唐津市厳木町星領(きゅうらぎまちほしりょう)2010年現在
慶長絵図に「星路村」とあるのが初見で、中世後期、草野領と波多領の境目にあたっており、境目を示す榜示処(ぼうじしょ)より転訛(てんか)して星領と呼ばれたとされています。

相知(おうち)

唐津市相知町相知(おうちちょうおうち)2010年現在
松浦川と厳木川、両河川および伊万里道と佐賀道の「逢う地」が「おうち」になったといいます。

志気(しげ)

唐津市北波多志気(きたはたしげ)2010年現在
峡続きの台地の意味から起こったとも、源為朝が御都築(みつぎ)に館を構えた時「士気を鼓舞する所」と言ったことによるとも伝えられています。

鳥巣(とりす)

唐津市浜玉町鳥巣(はまたままちとりす)2010年現在
地名の由来は頂上を意味する方言「トンノス」によるとされています。また、鳥獣が生息する地勢から「トリノス」という説もあります。

馬川(まのかわ)

唐津市七山馬川(ななやままのかわ)2010年現在
口伝に、聖徳太子が当山に来た時、太子の馬が疲れて進まず、川で馬を休めたので、この地が馬川というようになったと伝えられています。

小友(こども)

唐津市呼子町小友(よぶこちょうこども)2010年現在
「肥前風土記」の登望(とも)駅を小友・大友に比定する説があり「駅西東の海、鮑(あわび)、螺(さざえ)、鯛、雑煮、海藻、海松等あり」という記述は当時にふさわしいものです。

打上(うちあげ)

神功皇后がこの地に来て、髪を角髪(みずら)に「打ち上げ」男装したことによると伝えられています。

横枕(よこまくら)

正保絵図に村名が見えますが条里制の名残りの地名とされ、またどの田も日当たりの良いように横に広い形の地面に区画しました。

切木(きりご)

正保絵図に村名があります。

見借(みるかし)

見留加志とも書きます。「肥前国風土記」松浦郡条には賀周(かす)里に「海松橿媛(みるかしひめ)」という土蜘蛛(つちぐも)がいたと書いてあり、かなり古くから存在した地名です。

神集島(かしわじま)

神功皇后が三韓遠征の折、この島を訪れ、戦勝祈願のため軍神達を集めたことにちなんだといいます。(松浦古事記)「太宰管内誌」に柏(かしわ)島とあります。

枝去木(えざるき)

正保絵図に村名があります。浄泰寺記録(松浦記集成)にも村名があります。

半田(はだ)

判田とも書きます。

双水(そうずい)

正保絵図に「双水村」とみえ、村名は「雙水」とも書きます。

養母田(やぶた)

慶長絵図に「藪田村」と記し、正保絵図に「養母田村」とあります。

二夕子(ふたご)

「双子」「双児」「二子」「両子」の表記はあるが、「二夕子」と書く地名は珍しいです。
由来は戦国末期松浦党の川添監物の妻が当地で双子を生み、1人を残していったことによるとも、衣干山(きぬぼしやま)から流れ出る江の尻川の地生に2つの岩礁があることによるともいいます。

エピソード・伝承・うんちくなど

  • 柳田国男も「厳木」論考しました。
  • 末盧(まつろ・松浦)
    約200年前の「魏志倭人伝」に出てくる由来で最も古い漢字表記の地名です。
  • 2010年現在の郵政住所表記
    唐津市厳木町箞木(きゅうらぎまちうつぼき)
    唐津市厳木町厳木(きゅうらぎまちきゅうらぎ)
    唐津市厳木町星領(きゅうらぎまちほしりょう)
    唐津市相知町相知(おうちちょうおうち)
    唐津市北波多志気(きたはたしげ)
    唐津市浜玉町鳥巣(はまたままちとりす)
    唐津市七山馬川(ななやままのかわ)
    唐津市呼子町小友(よぶこちょうこども)
    唐津市鎮西町打上(ちんぜいまちうちあげ)
    唐津市相知町横枕(おうちちょうよこまくら)
    唐津市切木(きりご)
    唐津市見借(みるかし)
    唐津市神集島(かしわじま)
    唐津市枝去木(えざるき)
    唐津市半田(はだ)
    唐津市双水(そうずい)
    唐津市養母田(やぶた)
    唐津市二夕子(ふたご)

 

引用・参考文献(出典)

  • 『佐賀県の地名』平凡社
  • 『日本地名大辞典』角川
  • 『唐津市史』
  • 『浜玉町史』
  • 『厳木町史』
  • 『肥前町史』
  • 『相知町史』
  • 『鎮西町史』
  • 『七山村史』
  • 『呼子町史』
  • 『北波多村史』
  • 『末盧国』
  • 『佐賀筑後難読地名、さんぽ』石橋道秀
  • 『佐賀地名うんちく事典』福岡博
  • 『地名の研究』柳田国男
  • 『日本語漢字辞典』新潮
  • 『日本国語大辞典』小学館
  • 『日本の地名』谷川健一

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

読み方の難しい地名・珍しい地名「20」

読み方の難しい地名・珍しい地名「20」PDFデータ(PDF:94KB)

読み方の難しい地名・珍しい地名「20」PDFデータ(PDF:84KB)

読み方の難しい地名・珍しい地名「20」PDFデータ(PDF:90KB)

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

問い合わせ

文化振興課 

〒847-8511 佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-53-7129