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更新日:2015年8月6日

旧三菱合資会社唐津支店本館(唐津市歴史民俗資料館)

石炭で極めた明治の威厳を漂わせる「三菱御殿」と称せられた洋風建築物

唐津港は、明治32年の唐津線の開通により唐津炭田の積み出し港として発展しました。この建物は、石炭の輸出などを手がけた三菱合資会社唐津出張所として海岸の埋立地に明治41年に建てられたものです。

木造で正面23.3m、側面18.3mの総2階建ての洋風建築です。海に面しては1・2階ともベランダが付いています。建物の設計は、三菱の「丸の内建築事務所」が担当しました。当時、三菱の建築顧問は唐津市出身の曾祢達蔵であり、この建物の設計への関与があったとされています。

1階に車寄せ、玄関ホール、廊下、階段、計算室、用度課、運炭課の事務室、応接室があり、2階は食堂、タイプ室、会議室、部長室、庶務課室、支店長室の間取りになっています。建設当時、近傍の人はこの建物を「三菱御殿」と称したと伝えられています。

建物の基礎は赤煉瓦(あかれんが)積み基礎、この上に花崗岩(かこうがん)叩き仕上げの竿石(さおいし)がありベランダ柱の基礎も花崗岩叩き仕上げになっています。大屋根は入母屋造りで、正面に大破風※1、その両側は千鳥破風になり、大破風の後には風見鶏のつく塔屋根があります。

内部に目を移すと床は1階玄関ホール、廊下がテラゾー※2模様仕上げ、他はすべて椽甲板(えんこいた)張りになり、天井は1階が格天井、2階が打ち上げ天井になっています。階段の手摺り(てすり)はろくろ仕上げで細かいデザインが装飾性豊かに表現されています。各部屋の窓は上げ下げ窓で、外壁は下見板張りで一部に白色の漆喰(しっくい)を塗るものです。内壁は、木摺下地(きずりしたじ)漆喰塗りになっています。

唐津港の歴史は幕末以後に地方経済を支えた基幹産業であった石炭積出の歴史であり、石炭の移出・輸出の基地としてこの建物は港と切り離せない位置を占めています。

昭和53年(1980)唐津市は本館を市の重要文化財に指定し、翌年にかけ復原工事を行い、創建当時の姿に戻しました。昭和55年(1980)には佐賀県重要文化財に指定され、現在は唐津市歴史民俗資料館になっています。(休館中)

  1. 破風(はふ)…日本建築で棟のはしが両方に低く流れて書物をなかば開いて立てたような形をした所です。
  2. テラゾー…大理石などの屑を他の凝着材と一緒にして堅め、表面を磨いて大理石のように仕上げた物です。

地図・写真・統計資料など

旧三菱合資会社唐津支店本館

旧三菱合資会社唐津支店本館

(『唐津市の文化財』より)

引用・参考文献(出典)

  • 『唐津市の文化財』唐津市教育委員会
  • 唐津市近代図書館発行資料

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

旧三菱合資会社唐津支店本館(唐津市歴史民俗資料館)

旧三菱合資会社唐津支店本館(唐津市歴史民俗資料館)PDFデータ(PDF:169KB)

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問い合わせ

文化振興課 

佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-53-7129