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更新日:2015年8月6日

鏡神社

「源氏物語」にも登場する"松浦なる鏡の神"の社

鏡字宮ノ原にあります。祭神は、一の宮は息長足姫尊(おきながたらしひめ)すなわち神功皇后(じんぐうこうごう)を祀り(まつり)、二の宮は藤原広嗣(ひろつぐ)を祀っています。

伝説によれば、神宮皇后が松浦山(鏡山)に登って天神地祇を祀り、霊感によって鏡を奉納した事に始まると言い天平10年(738)になって初めて祭礼が営まれたと言います。藤原広嗣が祀られているのは、大宰少弐(だざいのしょうに)に左遷(させん)された広嗣はこれを不服として、天平12年(740)に北九州の豪族・農民ら一万人余を率いて反乱を起こしました。だが、大野東人(おおのあずまぶと)を大将軍とする追討軍に敗れ、肥前国松浦郡値嘉島(ちかのしま)で捕えられ松浦の地で非業の最後を遂げた事によるのでしょう。また『松浦廟宮本縁起(まつうらびょうぐうほんえんぎ)』には、天平17年(745)吉備真備(きびのまきび)に鏡明神を祀らせ、天平勝宝6年(754)その吉備真備が奏して神田を鏡社の神宮寺の無怨寺(むおんじ)に寄進したとあります。

『吾妻鏡』文治2年(1186)12月10日の条には、草野次郎大夫永平を鏡神社大宮司に任せられ以降草野氏は代々鏡神社並びに無怨寺宮の大宮司になって広大な社領を持ち、戦国のころには大村(玉島)の鬼ヶ城に城塞(じょうさい)を構え勢威を振るいました。だが、豊臣秀吉により波多氏とともに滅されてしまいました。

『東松浦郡史』に見る「鏡神社々記」には、一時は「社の境内は八丁四方なり、宮殿、七堂伽藍(しちどうがらん)、惣廻廊(そうかいろう)、釈迦堂(しゃかどう)、毘沙門堂(びしゃもんどう)、不動愛染明王(ふどうあいぜんみょうおう)、其他末社(そのたまっしゃ)数多し、鐘楼門(しょうろうもん)、山門、二王門、一二三の華表(鳥居)、御供殿・・・」などがあったというのでその盛況を想像することができます。

草野氏の滅亡とともに社領も減少し、殿堂も衰えた(おとろえた)でしょうが、なお当地方第一の大社としての貫録を示し、領民の崇敬(すうけい)を集めました。しかし明和7年(1770)大火にあい、社殿・神宝を焼失してしまいました。その後、未だに往時の復興はみていません。

なお、鏡神社について『大宰管内志(だざいかんないし)』には「この社の鳥居は東表にあり・・・鳥居の内に入って見ると鏡神社は南向きです・・・板櫃神社(いたびつ)((二の宮)は正面少し奥にあり東向です。社の南・西・北の三方は古木が立ち茂っています。社僧は2人(宮司坊・御燈坊ともに真言宗)、社家も2人の多治見氏、坂本氏なり、大祭は9月9日にあり(古くは8月25日草野大宮司が執行した)昔はこの日に神輿が虹の松原まで御幸しました。古くは人が群衆して、幕末には衰退したと言います。

エピソード・伝承・うんちくなど

当社には、国指定重要文化財として絹本著色揚柳観音像(けんぽんちゃくしょくようりゅうかんのんぞう)があります。この絵は、朝鮮半島高麗時代至大3年(1310)に忠宣王の側に居て淑妃(しゅくひ)の称号を持つ人が宮廷画師の金祐(きんすけ)を監督とし8人によって画かれた物であり、日本へどのようにして伝来したかは不明ですが明徳2年(1391)には僧良賢によって鏡神社に寄進されます。

画面は1枚絹で縦419.4センチメートル、横254.2センチメートルにもおよび、高麗仏画の遺品では最大の物です。
観音像は左足を右膝上に置く半跏(はんか)の姿で、岩に敷かれた草の葉状の物の上に座り、右足を蓮華座(れんげざ)に乗せています。画幅右下には、童子が合掌して観音を拝む姿を描いています。
画面は良質の金泥や朱・群青(ぐんじょう)・緑青(りょくしょう)等の絵具で豊かな彩りをし、具色(白色絵具を混ぜた淡い色)の使用によって優美さを出し画絹(がきぬ)の裏に彩色を施す(ほどこす)裏彩色の技法によって絵具の明度を増して華美な色調を保つように気が配られています。また、透きとおった白いベールには雲や鳳凰(ほうおう)が金で丁寧に表され、朱色の裳(も)には白の亀甲文つなぎ(6角形の繰り返し)が細やかです。

引用・参考文献(出典)

  • 『日本の神々:神社と聖地/九州』谷川健一編、発行白水社
  • 『東松浦郡史』東松浦郡教育会編、大宰管内志
  • 『浜玉町史』浜玉町教育委員会
  • 「歴史」の部「鏡神社」参照

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

鏡神社

鏡神社PDFデータ(PDF:178KB)

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〒847-8511 佐賀県唐津市西城内1番1号

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