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更新日:2015年8月6日

松浦川の大橋

交通網の発達で大河をまたぐ架橋が次々建設

松浦川は多くの川筋を集め、大河となって唐津湾に注ぎます。末盧国の時代は、潮の干満により満潮時は鏡、和多田、鬼塚の山麓(さんろく)まで水が迫り内湾の状態だったと推定されています。現在の流れは、唐津藩の初代藩主・寺沢志摩守広高が築城に合わせ大規模な改修工事を行ったことによるものです。

ともあれ、浜玉・鏡方面から唐津中心部や鬼塚、和多田への交通は松浦川によって大きく制限され、渡し船か潮の引いたわずかの間に干潟を徒歩で渡るしかありませんでした。江戸時代の文書によると、下流域に架かる橋としては鬼塚の土橋「かわら橋」(現川原橋)だけだったと言われています。水運では大きな役割を果たした松浦川ですがが、およそ500mの川幅が陸上交通の大きな壁になって立ちはだかっていました。

かわら橋から下流に最初に架かった橋は、松浦橋です。ただし、現在の橋より約200m下流の満島―新堀(船宮)間に明治29年(1896)に完成した木造橋で、間もなく馬車鉄道も通り重要な役割を果たしました。しかし、明治42年に橋が崩れ落ちレンガ橋に架け替えられました。筑肥線の東唐津駅の設置などから、新松浦橋が昭和14年、現在地に完成しました。

河口の唐津城下に架かる舞鶴橋は昭和28年(1953)に完成、唐津の産業、観光の振興に貢献しました。平成4年の架け替えで舞鶴橋はさらに美しく変身、都市づくり関連の財団法人から都市景観大賞も受けました。

高速交通網の整備で、昭和50年ごろから相次いで大型橋が架けられました。虹の松原を通っていた国道202号を鏡山下を通過する唐津バイパスに移し替えた唐津大橋、鏡と鬼塚を結ぶ新装久里橋が完成、潮止め施設として造られた松浦大堰(おおぜき)も和多田と河畔公園を結ぶ橋として多くの車が利用しています。

筑肥線は電化事業により、昭和58年、架橋によってついに松浦川を超え、唐津と博多が直結する事になりました。江戸の土橋から始まった川原橋も、平成22年に新橋に変わりました。さらに、西九州自動車道の松浦川大橋も24年に開通しました。
川原橋も含めて河口まで8本の橋が架かり、市道から高速道までの道路橋、さらには列車の運行を支える鉄橋として、それぞれ重要な役割を担っています。一番小さい川原橋で長さ約90m、最長の松浦橋が496mです。

松浦川の橋

名称 所管 開通(完成) 長さ 国道?号 備考
川原橋 平成22年3月
PC橋
L=89m
W=15.3m
国道203号 江戸後期は「土橋」という
庄屋文書
久里橋 昭和51年6月
PC橋
L=292.85m
W=10.5m
県道半田鬼塚線  
松浦川大橋 平成23年3月
PC橋
L=348m
W=9.5m
西九州自動車道  
松浦大堰 国(市) 昭和49年5月
メタル(綱橋)
L=318.7m
W=9.7m
市道和多田原線 国土交通省管理の潮止め橋
唐津大橋 昭和51年3月
PC橋
L=325m
W=8m
国道202号 唐津バイパス。計画は片側2車線ですが、現況は1車線。
松浦橋 明治29年2月(木橋)
昭和14年6月
RC橋
L=496m
W=10.6m
県道虹の松原線 最初の橋は新堀と満島を結ぶ木造橋(明治29年開通)で軌道車が走っていた。
明治42年全部が崩れ落ちる。
舞鶴橋 昭和28年5月
平成4年3月
PC橋
L=268m
W=17.5m
市道妙見満島線  
  • RC橋(Reinforced Concrete)
    引っ張りに弱いコンクリートを補強するため、橋桁内に鉄筋を配したコンクリート橋です。
  • PC橋(Prestressed Concrete)
    橋桁内にPC鋼材を配して建設された橋です。RC橋に比べて、強い荷重に対抗することができます。

エピソード・伝承・うんちくなど

松浦川、徒歩渡りの悲劇=虹の松原一揆(いっき)が起きた明和8年(1771)の前年、鏡神社が全焼しました。唐津藩にとっても重要な社で、すぐに再建に取りかかり翌年夏に完成しました。これを祝う歌舞伎芝居を見に来た江川町の住人10人余りが浅瀬伝いに松浦川を渡り帰ろうとしたところ深みにはまるなどで溺れ(おぼれ)、助かったのはわずか1人という惨事が起きています。今も松浦川は、潮の干満で様子が一変してしまいます。(古藤浩著『唐津をゆるがした二十一日間』より)

地図・写真・統計資料など

松浦川河口にかかる木製の松浦橋

松浦川河口にかかる木製の松浦橋

(宮島醤油HPより)

舞鶴橋

舞鶴橋

(あそぼーさがHPより)

城内橋

城内橋

馬鉄が通る木橋松浦橋が崩壊する時に馬鉄の馬が橋上に出るのを嫌がり、人命被害をのがれた話は長く引継がれています。

(『ふるさとの想い出写真集』より)

引用・参考文献(出典)

  • 『唐津市史』

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

松浦川の大橋

松浦川の大橋PDFデータ(PDF:298KB)

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問い合わせ

文化振興課 

佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-53-7129