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更新日:2015年8月6日

サギソウ(ラン科)

湿原の女王・湿原を舞う鷺草(さぎそう)

日当たりのよい湿原ではシラサギが羽を広げたような形をした白い花の塊があちらこちらで見られます。近づいてみると、サギソウの花でした。
高さ20~25cm位に伸びた細い花茎(かけい)の先に、白色の経3cm位の白い花を2~3個位付けています。下を向いた唇弁(しんべん)は大きく3つに分かれ、さらにその両端は細かく裂けてまさに白鷺(シラサギ)が羽を広げて飛び立とうとしている姿を連想させてくれます。その純白の花は、湿原の女王とも言われ十数株から百株位の群落が湿原一面に群生している様は見事なものです。

花の時期は、7月の終わりごろから8月の中旬位まで見られます。花もちは短く、一つの花でせいぜい4~5日位咲いています。この時期には多くの観光客が訪れ、その美しさに魅了され花が咲く頃になると再度訪れる人が多いようです。

サギソウは本州、四国に広く分布し佐賀県では七山から杉山、大串、九千部などで自生しています。その花の美しさと栽培がわりに容易なために県内の自生地だけではなく、全国でも山間部や谷間の自生地では土地の開発や栽培愛好者などによって乱獲(らんかく)され絶滅の危機に陥って(おちいって)います。そのために、国の環境省では絶滅危惧種Ⅱ類、佐賀県でも絶滅危惧種Ⅱ類に指定してその保護に当たっています。

このサギソウが生育する樫原湿原(かしばるしつげん)は、唐津市七山池原字樫原の海抜591mの所にあります。この湿原は九州有数の湿原動植物の宝庫であり、昭和51年3月に「特に優れた自然を有する地域」として「佐賀県自然環境保全地域」に指定され、また、平成13年12月には「日本の重要湿地500」に指定されました。
サギソウを始め多くの貴重な動植物が生息するこの湿原を守るためには、湿原全体の保全が必要です。

地図・写真・統計資料など

サギソウ(ラン科)

サギソウ(ラン科)

 

引用・参考文献(出典)

  • 『九州の花図鑑』益村聖
  • 『佐賀の自然と植物』佐賀植物友の会
  • 『樫原湿原』環境省
  • 九州地方環境事務所(パンフレット)

参考文献について

参考文献については、近代図書館が所蔵している資料もあります。

資料についての問い合わせは近代図書館までお願いします。

電話番号:0955-72-3467

サギソウ(ラン科)

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