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更新日:2018年8月28日

都市整備委員会行政視察報告書(平成30年度)

1参加委員

楢崎三千夫委員長、江里孝男副委員長

中村健一委員、青木茂(1期)委員、伊藤一之委員、三浦重德委員、白水敬一委員

2察日

平成30年7月17日(火曜日)から18日(水曜日)まで

3視察概要・所感

(1)視察項目:水道事業について察先:和歌山県橋本市

概要

橋本市は人口63,399人、面積130.55平方キロメートルであり、唐津市と比べると人口は2分の1、面積は4分の1程度であるが、昭和47年の第三次拡張事業では、大阪・近畿圏へ1時間以内で行けるため、ベットタウンとして人口増加を見込み、計画給水人口を144,000人とした。しかし、昭和50年代の大規模住宅開発を契機に人口は増加したが、現在は減少に転じており、第五次拡張事業の計画給水人口では67,100人となっている。

橋本市の水道料金は、1か月に20立方メートル使用した場合3,560円と和歌山県内で4番目に高く、給水原価が供給単価を上回っているが、料金の改定については『橋本市水道事業審議会』において審議され、現在のところ見直しの検討はしていないということであった。

また、橋本市は高野口町と平成18年3月1日に合併をしているため、浄水場が2つあり、橋本市浄水場の水源は紀の川で一日の計画取水量は27,300立方メートル、高野口浄水場の水源は地下水で一日の計画取水量は9,900立方メートルであり、給水人口は62,574人(給水戸数26,681戸)で水道の普及率は98.79%である。現在、『水道施設再構築基本計画』を策定し、人口減少などによる使用水量の減少、機械設備の老朽化などを考慮し、2つある浄水場のうち高野口浄水場を廃止し橋本市浄水場への統合や計画的な基幹管路の更新などを今後実施予定である。

平成21年3月に『橋本市水道ビジョン』(旧ビジョン)を策定し、平成27年度までに紫外線照射装置の導入、簡易水道事業の統合を実施した。現在は、旧ビジョンの進捗評価などを考慮して、新ビジョン『橋本市水道ビジョン2027』を策定中。

その他、タイムマネジメント(時間の有効活用)として、組織全体で一日のうち一定の時間(午前11時から1時間)を「気合いの時間」として、職員同士の話しかけをやめることで、集中力を高め業務能率の向上を目的とする特徴ある取り組みが行われていた。

所感

橋本市の水道事業は、効率化・合理化・収入増の取り組みとして、点検実績のデータ管理、監視施設の統合、クラウド監視装置の導入、電力量のデマンド監視、営業部門の民間委託、薬品使用の最適化などのコスト縮減に取り組まれており、遊休資産の売却も行われている。また、リスク管理・マネジメントの取り組みとして、平成29年度に和歌山県内でもいち早く水安全計画の策定をし、水道水の安全性の向上に資する取組みが行われ、『橋本市水道ビジョン』では、将来を見据えた安心安全な水道の供給に向けて施設の整備に着手され、各施設のソフト・ハード面について地道な経営改善の取り組みがなされている印象を受けた。

橋本市の各取り組みについては、唐津市においても今後策定予定の施設統廃合計画・更新計画、水安全計画に参考になると感じた。

都市整備委員会行政視察(橋本市)1 都市整備委員会行政視察(橋本市)2

説明を受ける様子(橋本市役所)

橋本市役所前

(2)視察項目:橋梁(きょうりょう)長寿命化計画について察先:和歌山県紀の川市

概要

紀の川市は平成17年に5町が合併し誕生した市で、人口64,511人、面積228.21平方キロメートルであり、『安心して健やかに暮らせるまち』『育み学ぶ元気なまち』『交流と活気が生まれるまち』『快適で環境と調和するまち』『健全で自立したまち』の5つの分野を目標に掲げ、将来像『人が行き交い、自然の恵みあふれる、住みよいまち』を目指したまちづくりに取り組んでいる。

紀の川市の面積は唐津市の2分の1程度であるが、橋梁は826橋架設されており、唐津市の859橋とほぼ同じである。重要路線や跨線(こせん)など、第3者への影響がある橋梁は119橋あり、このうち架設後50年を経過する橋梁は約25%(29橋)を占めており、20年後には72%(85橋)に増加する。そのため、従来の対処療法型で維持管理を行っていくと、修繕・架け替えに要する費用が増大するため、橋梁の損傷が大きくなる前に予防的な対策を行う予防保全型に転換を図り、今後50年間のライフサイクルコストが最小となるように『紀の川市橋梁個別施設計画』を策定している。

この計画は5年に1回の定期点検サイクルを踏まえ計画期間を10年として、平成35年までで、基本方針として、1.従来の『対処療法型の維持管理』から定期的に点検を実施し、軽微な損傷の段階で計画的な補修を行う『予防保全型の維持管理』へ転換。2.予防保全型の維持管理へ転換することにより、ライフサイクルコストの縮減と補修・更新費用の平準化を図る。3.近接目視による定期点検を計画的に実施し、その結果を基礎データとし、今後必要となる定期点検・補修・更新を実施する。4.人材育成及び橋梁に関する最新技術の取得に努める。5.定期点検や補修の実施状況・補修技術の進展等を反映し適宜計画を見直す。以上の方針に基づき橋梁長寿命化を進めている。

このように、予防保全型を基本とした維持管理計画の実施により、従来の対処療法型と比べると、今後50年間で約192億円(約7割)のコスト縮減が見込まれる。

所感

唐津市が管理する橋梁は859橋であり、年間の修繕費用は約1億5千万円かかっており、今後老朽化の進む橋梁の安全性の確保は最重要課題である。そのため、対処療法型から計画的かつ予防的な対策である予防保全型に重点をおき、唐津市が策定している橋梁長寿命化修繕計画に基づきコスト縮減と安心して利用できる道路ネットワークの整備が必要であると再認識できた。

また、管理コストの縮減対策では、点検を行うために一定程度の経験や技術力が必要なため、道路部局の市職員OBなどの雇用や調査委託できないか等を考えられていた。限られた予算・時間の中でいかに経費を削減し、時間を有効活用して最大の効果を上げられるかが課題であり、唐津市や他の市町村についても共通の課題であることが認識できた。

これからの橋梁の維持管理は、予防保全型の取り組みをしっかりと行う必要があり、工事費のコスト縮減や標準化が重要であると感じた。

都市整備委員会行政視察(紀の川市)2 都市整備委員会行政視察(紀の川市)1

説明を受ける様子(紀の川市役所)

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