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更新日:2022年7月7日
11歳以上13歳未満の間にジフテリア、破傷風の2種混合ワクチン接種を1回行います。
11歳から13歳の誕生日の前日までのお子さんが対象です。
小学6年生の4月上旬に通知します。
接種費用は無料です。予診票と母子健康手帳を持って指定の医療機関で接種してください(要予約)。
ワクチンの臨床試験では、注射部位が赤くなったり、硬くなったり、腫れたり、全身反応として発熱などが認められています。
また、重い副反応として、アナフィラキシーがあります。重い副反応でなくても、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどには、医師に相談してください。
アナフィラキシーは、短時間内に現れる急性の全身アレルギー反応です(発症後、短い時間のうちに全身性にアレルギー症状がでる反応のことです)。じんましん、冷汗、蒼白、胸痛、呼吸困難、血圧の低下や意識障がいなどを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。
ジフテリア菌の飛まつ感染で起こります。
現在では、患者発生者数は国内で年間0~1名程度です。しかし、ジフテリアは感染しても10%程度の人が症状が出るだけで、残りの人は症状が出ず、保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬がほえるようなせき、おう吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障がいや神経まひを起こすことがありますので、注意が必要です。
破傷風菌は人から人に感染するのではなく、土の中などにいる菌が、傷口から人の体内に入ることによって感染します。
菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、筋肉の強直性けいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状で気付かれ、やがて全身の強直性けいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもある病気です。
患者の半数は自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。破傷風菌は国内の土の中に広く生息しているので、感染する機会は常にあります。お母さんが抵抗力をもっていれば出産のときに新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。
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