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更新日:2020年7月28日
諏訪神社境内での奉納お囃子
7月25日(土曜日)、浜崎祇園祭の神事が諏訪神社で開催され、そのあと浜崎祇園子供山笠展示場で今年の子供山笠がお披露目されると連絡を受け、浜玉町浜崎を訪れました。
境内に響く澄んだ音色
残念ながら今年は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、西区、東区、浜区の日本最大級の祇園山笠巡行は中止となりましたが、午前10時から諏訪神社境内で神事が執り行われ、西区の人たちによる山囃子3曲が奉納されました。
三味線演奏をする女性
境内には、笛・太鼓・鐘・締太鼓・三味線の澄んだ音色が響き渡りました。
お天気が心配でしたが、神事の間はお天気も味方に。三味線は、雨に濡れると壊れやすいとのことで、三味線を演奏される娘さんを傍らからお母さんが見守られていました。
関係者の皆さんは、新型コロナウイルスの退散や浜崎祇園祭の開催、関係者の健康と安全を祈願しておられました。
子供山笠展示場
諏訪神社をあとにし「5月に取材した浜崎祇園祭の生き字引といわれる川上文伴(かわかみふみとも)さんや地区の人々が制作されていた飾りはどうなったのか」と想いを巡らせながら、浜崎祇園子供山笠展示場に向かいました。途中、女性から声を掛けられ、偶然にもその方は川上文伴さんの奥様でした。
歩きながらお話しをしていると、奥様が25年浜崎祇園祭に関わってきたこと、料理を作って振る舞うほか、30人の山笠の若衆の装束の締め込みを手伝ったりされていることなど、裏方の仕事について伺うことができ、思わぬご縁に驚きました。
子供山笠表「佐賀城合戦」
展示場には、立派な子供山笠が展示されていて感動しました。
山笠の飾りの表は、伝統的な時代劇場面「佐賀城合戦」で、中山人形師により龍造寺隆信(りゅうぞうじたかのぶ)などの立派な人形が制作されていました。
子供山笠裏「かんねどんの日本一の山」
裏には流行を反映させたものが飾られるとのことですが、今年は地元唐津にちなんだ「かんねどんの日本一の山」で、鏡山、富士山、そしてなんと唐ワンくんの人形も飾られていました。川上さんや地区の人たちの手作りの絵や飾りもいかされていて、立派な子供山笠が完成していました。来年6月くらいまでは、展示場に展示されています。ぜひお出かけし、ご覧になってください。
浜崎祇園祭を後世につなぐため、西区、東区、浜区の人たちは、日々見えないところで努力され、地域の文化・伝統の保存のみならず、人と人とを結び、つないでいます。
(取材地:唐津市浜玉町浜崎)
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