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更新日:2022年5月6日

金賞おめでとう!(令和4年4月22日、井上久美子)

コンクールでの演奏のようす

コンクールでの演奏のようす

ピアノの第12回バッハコンクール全国大会で、唐津市肥前町入野小学校5年生の山口莉愛(りあ)さんが、小学校3・4年生C部門の金賞に輝いたことを新聞で知り、さっそく肥前公民館の岩本館長さんと一緒に入野小学校を訪問しました。

私たちが小学校の玄関に入った時、莉愛さんが下駄箱の横でニコニコして私たちを出迎えてくれました。莉愛さんの140cmくらいの小さな体にどんなバイタリティが隠されているのか興味津々になりました。

ピアノを始めたきっかけはお父さんのいとこの結婚式。披露宴会場にグランドピアノが置いてあり、そこから離れずにずっとピアノの側にいたそうです。お母さんは「結婚式どころではなかったのです。」と。でも莉愛さんは「楽しかった」と話してくれました。

肥前こども園の先生方からも音感やリズム等の素晴らしさを褒められ、そんなことから5歳のときにピアノを始めることになりました。
唐津でレッスン受けていましたが、もう少し上達したくて、兵庫県姫路市の高原典子先生のところに月一回練習にいきます。これが莉愛さんの、忘れられない先生との出会いになります。
先生は、肺がんとの闘いの中であっても莉愛さんの才能を見抜き、ピアノとの向き合い方や曲のなりたちや弾き方など厳しく教えてくださったそうです。莉愛さんの気持ちは、どんどん変わっていき「金賞を目指したい。」と、一日5時間以上の練習をしていて、先生からのたくさんの課題も頑張ります。

全国大会の地区予選は九州で最も早く開かれる昨年の11月の北九州の会場を申し込みましたが、直前の10月に高原先生は65歳でなくなられました。
高原先生とのお別れは、先生の具合がよくないと聞き、姫路へ。先生は莉愛さんを待っておられ最後に「頑張って」と言われ、莉愛さんが「はい」と約束すると、先生は安心して永眠されたそうです。

東京で2月に開かれた全国大会では、先生が選んだ課題曲「インヴェンション第11番」を、約1分半にわたり恋哀と希望の情感を込めて演奏をしました。162人のうち金賞は14人で、同じ曲を弾いた9人の中で最高点。ベスト賞も獲得しました。
お母さんの携帯に録音をされていた演奏の曲を聞いた岩本館長は、子どもとは思えない哀愁を感じ、表現力におどろき感動したそうです。莉愛さんは曲を弾くと体が動き感情が湧きでると目を輝かせて話してくれました。
将来は、先生が病気で苦しまれたので、それを助ける看護師さんになりたいとのこと。「公演が近くであったら聞きたいです」と伝えると近々大分か佐賀であるとのことでした。生演奏を聴き、感動したいなと思いました。莉愛さんこれからも頑張ってください。
(取材地:唐津市立入野小学校)

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