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更新日:2018年11月19日

県指定重要文化財 旧三菱合資会社唐津支店本館

旧三菱合資会社唐津支店本館は三菱合資会社の長崎支店唐津出張所として明治41年(1908)に建てられました。
木造2階建ての洋風建築で、海に面する東側と北側には1・2階共にベランダがあります。建物のデザインは、外壁や破風(はふ)はハーフティンバー様式を基調としていますが、大屋根は日本の伝統的な入母屋造り(いりもやづくり)です。また、屋根には急勾配の塔屋根の両脇に千鳥破風を配し、正面玄関には三面破風屋根の車寄せが付きます。
内部は1階の玄関ホールと廊下がテラゾー仕上げで、他は全て縁甲板(えんこういた)張です。天井は、1階を各部屋ごとに異なるデザインの格天井(ごうてんじょう)とし、2階は打ち上げ天井です。建物の四方全ての側面には縦長の上げ下げ窓がバランスよく配され、各部屋から外を望むことができます。実用的な事務所であったため内部は簡素ですが、階段部分に施された透かし彫りの装飾や、玄関の彩色されたテラゾー模様など、控えめながら洗練された装飾がみられます。
設計は三菱丸ノ内建築事務所が行い、神戸三菱建築事務所が施工を行いました。当時の三菱の建築顧問は、唐津出身で明治建築界の草分け的存在とされる曽禰達蔵(そねたつぞう)でした。
この建物は、一部改修や補修の跡がありましたが、大改修はされておらず、昭和54年の修理によりほぼ創建当初の姿に戻っています。
屋根、床、基礎、内装、ベランダなどに特色があり、往時隆盛を誇っていた三菱の様相を彷彿(ほうふつ)とさせるものであるとともに、県内に数少ない明治時代の洋風建造物として大変貴重であることから、昭和55年(1980)に佐賀県重要文化財に指定されました。
現在は歴史民俗資料館となっています。近年は閉館しており、年に一度近代化遺産全国一斉公開にあわせて一般公開されています。

ハーフティンバー

柱や梁(はり)、筋交い(すじかい)などの木部を外に見せ、その間を化粧漆喰(しっくい)で仕上げる様式です。

イギリスなどヨーロッパの北側の建築に用いられました。

入母屋造り

上半分が切妻造り、下半分が寄棟造りの形式で、神社仏閣、城郭建築などでみられます。

 

テラゾー

大理石などを細かく砕いてセメントに混ぜて固め、磨いて大理石のように仕上げたものです。

階段の透かし彫り・装飾

階段の手すりには、透かし彫りや植物を模した装飾が施されています。

透かし彫りの中には模様の異なるものがあります。

 

 

歴民外観

歴民階段装飾

外観

階段装飾

歴民テラゾー1

歴民階段透かし彫り

テラゾー模様(玄関)

階段の透かし彫り

 

唐津市海岸通

指定年月日:昭和55年3月21日

種別:重要文化財

問い合わせ

生涯学習文化財課 

佐賀県唐津市南城内1番1号

電話番号:0955-72-9171