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更新日:2017年5月23日

佐賀県指定重要文化財~旧唐津銀行本店(きゅうからつぎんこうほんてん)

旧唐津銀行外観写真

旧唐津銀行外観

旧唐津銀行1階公衆室写真

1階公衆室

旧唐津銀行2階貴賓室写真

2階貴賓室

唐津銀行は、明治18年(1885)に、唐津市大石町にあった三省銀行唐津支店の営業を引き受け、設立されました。初代頭取には、弱冠26歳の大島小太郎(おおしまこたろう)が抜擢され、その後好不況の波を越え、明治45年4月に現在の地に本店を新築移転しました。

建物の設計は、大島とともに唐津藩英語学校の耐恒寮(たいこうりょう)で学んだ、辰野金吾(たつのきんご)が監修をし、実務は辰野の教え子の田中實(たなかみのる)が行いました。

石炭産業を軸に近代化が進み、発展した唐津の経済を支えた唐津銀行は、他銀行との吸収合併を繰り返し、昭和30年に佐賀中央銀行が佐賀興業銀行と合併した際に、佐賀銀行唐津支店になり、平成9年に唐津市寄贈されるまで、店舗として使用されていました。

建物は、構造体を煉瓦造(れんがづくり)として外装にタイルを張り付けた初期の事例で、煉瓦からタイル貼りへと移行する過渡期の作品として評価されています。地下1階、地上2階建てで、屋根はスレート葺(ぶき)および銅板葺です。デザインのスタイルは、イギリスのヴィクトリア様式のひとつであるクィーン・アン様式を日本化した、いわゆる「辰野式」とよばれるものですが、南側と西側の壁面を覆う白いモルタル壁の表現は、辰野の建築家としての前期のスタイルである古典主義様式(石造風)と後期の辰野式の建築表現の融合を図ったと考えられます。

旧唐津銀行本店は、煉瓦造の銀行建築として県内に現存する唯一の建物で、辰野金吾が関わった郷里に残る建物として価値があるとともに、田中實による時代の先取性と独自の意匠がうかがえる貴重な建物です。また、建物の保存状態もよく、唐津の近代化を支えたシンボル的建物・街のランドマークとして都市景観に大きく寄与していることから、平成29年4月に佐賀県重要文化財(建造物)に指定されました。

指定:平成29年4月11日
所在地:唐津市本町
種別:建造物
 

 

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問い合わせ

生涯学習文化財課 

佐賀県唐津市南城内1番1号

電話番号:0955-72-9171