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更新日:2023年2月13日
こんにちは、水産業活性化支援センターの村山です。
唐津市では、平成24年度から九州大学と共同研究で、「新水産資源創出研究プロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトでは、水産業の活性化と地域の活性化を目指して、唐津市の相賀にある唐津市水産業活性化支援センターで、マサバなどの完全養殖技術の開発、ケンサキイカの先端的研究、バイオ水産技術の開発を実施しています。
今回は、10月29日から30日に福井県の小浜市で開催された「2016鯖サミットin若狭おばま」に出席しましたので、その様子を今回と次回の2回にわけて紹介します。
今年で3回目の開催となる全国鯖サミット。いったいどういうものでしょうか。
その前身は、鳥取県で開催されていた「因幡の塩鯖まつり」です。この「因幡の塩鯖まつり」が第3回目を迎える年に、全日本さば連合会との共催で、鯖サミットの第1回目となる「2014鯖サミットin鳥取」が開催されました。このときから、サバの輸出大国ノルウェー大使館も協力機関として参加されています。
気になるその内容ですが、全国から絶品のご当地サバグルメが集合して、会場のお客さんに食べてもらうとともに、CABA(サバ)トークで各県のサバ自慢を披露するというものです。
会場には、各県のサバ以外にもご当地の特産物売り場などがありますが、とにかくサバ、サバで盛り上がります。サバの求心力の強さが実感できる催しです。
東京の西小山、武蔵小山周辺のサバ好きな人たちの集まり。
2013年3月8日(鯖の日)に発足した。会長はサバニストの小林崇亮(こばやしたかあき)さん、外交担当にサバジェンヌの池田陽子(いけだようこ)さんなど。
「サバ」をテーマに日本全国のサバやサバ料理、サバ缶を楽しみ、サバについて語り、サバライブやサバに関わりの深い方のトークショーを行う「鯖ナイト」を定期的に実施。
サバ文化を語り、サバカルチャーを発信し、サバで多くの人たちと交流をはかること、そしてサバのための環境を考えることを趣旨に活動を実施。サバについての情報発信、企画提案も行っている。
「全日本さば連合会ホームページより引用」
上述したように、今回の鯖サミットは第3回目になります。第1回目、第2回目は鳥取県で開催されています。
今回初めて鳥取県以外で開催されることとなりましたが、福井県で開催されることとなった背景には「鯖街道」が日本遺産第1号に認定されたことがあります。
京都へサバなどの魚介類を運んだ鯖街道が「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道」として認定されたことから、鯖街道の起点となる小浜市と若狭町では地元を挙げて「まちおこし」に取り組まれており、鯖サミットもそうした活動の一環として開催されました。
実は私たちが「2016鯖サミットin若狭おばま」に行くことになったのは、小浜市から視察に来られたことがきっかけでした。
小浜市では、以前はたくさんのマサバが漁獲されていましたが、現在はほとんど漁獲されなくなりました。そこで、伝統的なサバの加工品である「へしこ」や「浜焼き鯖」などサバの加工品を手掛ける会社では、脂の乗りが良いノルウェーサバを使って加工品を作ることで存続を図ってきました。地元ではこうした加工品製造が大きな産業になっています。
しかし、「御食国」へ観光に来られたお客さんに、加工品だけでなく刺身などでもサバを提供したいということから、マサバの完全養殖の研究を実施している唐津に視察に来られました。
その時に、唐津からもぜひ鯖サミットに参加して、シンポジウムで唐津Qサバの紹介をしてほしい、という要請があり参加することになったものです。
さて、前日から新幹線、特急、電車を乗り継いで会場に到着しました・・・が?
寒い!風が強い!
なんか会場が大変なことになってる!!
えーっ、今日(29日)は中止!
鯖サミットどうなる?
続きは次号で。
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