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更新日:2018年10月18日

水産業活性化支援センター便り~Vol.27

ご挨拶

こんにちは、水産業活性化支援センターの村山です。
唐津市では平成24年度から九州大学と共同研究で「新水産資源創出研究プロジェクト」に取り組んでいます。
このプロジェクトでは水産業の活性化と地域の活性化を目指して、相賀の水産業活性化支援センターでマサバなどの完全養殖技術の開発、ケンサキイカの先端的研究、バイオ水産技術の開発を実施しています。

前号では、唐津Qサバの種苗生産技術の飛躍的な向上を図るために、当センターで行っている高度な基礎科学に関する研究やバイオ技術に関する研究をご紹介しました。
今回は、今年の販売が開始されるにあたって、流通や販売を担っていただく方々に今年の出来を確認してもらうことを目的として試食会を開催しましたので、その様子をご紹介いたします。

唐津Qサバのシーズン到来!!

昨年の春に卵からふ化し、8cm程度までは陸上の水槽で育成され、その後は海上のイケスで、saba唐津Qサバのために開発された餌を与えて大切に育てられました。
今年は夏場の記録的な猛暑を受けて海水温が例年になく高くなり、思うように餌を食べさせることができなかったため、例年に比べて成長がやや遅れ気味でした。
このため、販売開始は10月にずれ込みましたが、水温が落ち着いてからは順調に生育し体重も400gを超えて、立派な唐津Qサバに成長しました。

 

試食会を開催!!

chouri平成30年10月2日、水産会館で試食会を開催しました。
当日は各養殖場から唐津Qサバのサンプルを提供してもらい、漁場ごとに出来具合を比較していただきました。
また、前日の朝に活け〆(いけじめ)にして1日経過した後の唐津Qサバとも比較しました。これは、遠方に出荷する際に活け〆の状態で発送し、翌日着荷したものを料理していただくことを想定して比較したものです。
朝の10時から市内の旅館や飲食店の料理人さんに来てもらい、当日〆の魚32匹、前日〆の魚8匹、ディスプレイ用の魚4匹、合計44匹をさばいていただきました。料理人さんたちには、自分のお店が忙しい中、協力していただきまして、本当にありがとうございました。
当日は、市内外の流通に携わる方や旅館・飲食店など料理を提供されている方、加工販売を行っている方々など、およそ60名に加え、さらに、報道機関の方やスタッフなど100名程の方々に集まっていただき、ご試食頂きました。

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試食後はアンケート票に記入していただき、味、食感、脂の乗り、におい、色つやの5項目で、それぞれ5段階評価(5が一番良い)で記入していただきました。

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結果は、みなさんおおむね高評価で、今年も自信をもって提供できる結果となりました。
驚いたのは、前日に〆たサバが大方の予想に反して、かなりの高評価を得たことです。食感と色つやの項目でこそ若干低めでしたが、その他の項目では当日〆に引けを取らず、味の項目では全体で2番目の高評価でした。
現段階では関東圏など遠方に出荷するためには、どうしても活魚ではなく鮮魚での出荷になり、出荷先での品質に一抹の不安もあったのですが、今回高評価を得たことで安心して出荷できるようになりました。(もともと出荷先での評判は良かったのですが、その品質を多くの人の舌で実際に確かめられたのが収穫でした。)
今年もおいしい唐津Qサバが育ちました。出荷数も昨年より1.5倍ほど多くなると期待しています。
おいしく、安心して食べられる「唐津Qサバ」みなさんぜひ一度ご賞味ください。

問い合わせ

水産課 

〒847-8511 佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-72-9130