• もっと知りたい 唐津まちナビ
  • イベントカレンダー
  • 施設を探す・予約する
  • よくある質問
  • 各種相談

ここから本文です。

更新日:2019年3月4日

水産業活性化支援センター便り~Vol.28

ご挨拶

唐津市では平成24年度から九州大学と共同で「新水産資源創出研究プロジェクト」に取り組んでいます。
このプロジェクトでは水産業の活性化と地域の活性化を目指して、相賀の水産業活性化支援センターでマサバなどの完全養殖技術の開発、ケンサキイカの先端的研究、バイオ水産技術の開発を実施しています。
前号では今年の販売が開始されるにあたって、流通や販売を担っていただく方々にQサバの出来を確認してもらうことを目的として開催した試食会の様子を紹介しました。
今回は、唐津Qサバの販売開始から5年目を迎えるにあたって、これまでの販売の経過を振り返ってみたいと思います。

唐津Qサバの販売数

唐津Qサバの販売は、研究開始から2年後の平成26年から始まりました。
下のグラフに示すように、最初はわずか3,000尾でしたが毎年ほぼ2倍のペースで増加し平成29年には20,000尾に、そして5年目の今年は30,000尾程度の販売を予定しています。

 

gurafu

サバ活フェア

全国でも珍しい完全養殖マサバの発売をPRしたいという希望があったのですが、最初は全く知られていないうえに3,000尾と少なかったため、大掛かりなプロモーションをかけられず、思案に暮れていました。
そのようなときに、呼子鎮西旅館組合の方から完全養殖のマサバを使って「サバ活フェア」を開催したいという申し出をしていただき、サバ活フェアが実現しました。
フェアの開催にあたっては報道各社に声をかけて披露会を開催していただきました。

sabakatu

名前の決定

サバ活フェアを機に、報道関係の方から取材の申し込みをいただくことが多くなり、地元で開発された完全養殖マサバの存在が次第に知られるようになるとともに販売数も増えて、流通や販売など各方面から名前をつけてほしいという要望が数多く聞かれるようになりました。
そこで、市で平成28年5月1日から31日までの1か月間、全国から名前を公募した結果、1,000件を超える応募がありました。
この中から名前を選定するために、九州大学を始め関係機関を構成メンバーとする選定委員会を立ち上げ、検討した結果、名前が「唐津Qサバ」に決定しました。
「唐津Qサバ」についてはその後、平成30年5月に商標登録が完了しました。また、ロゴマークを作成してPRに活用しています。

 

logo

販売地域

全国でも珍しい完全養殖のマサバの販売ということで、テレビをはじめ観光情報誌などに取り上げていただいたことや、唐津市内や福岡市で試食会を開催したことで、九州各県や関西、関東からも販売に関する問い合わせをいただくようになりました。
しかし、当初3年間は3,000尾~10,000尾と数が少なかったため、プロジェクトの目的である唐津市に観光客を呼び込むことを最優先にして、販売先は唐津市内中心と福岡市内の数店舗で取り扱っていただきました。
その後、販売数が増えるにつれて販売先も徐々に拡大し、現在は北九州、熊本、東京にも出荷しています。
唐津Qサバは全国に先駆けて、完全養殖マサバの量産化に成功し販売を開始しました。完全養殖の大きな特徴である「おいしくて安心」については脂の乗り具合の数値や食味試験で高い評価を得ていますし、食中毒の原因となるアニサキスも4年間で約4万尾販売中、発見例は0尾という結果を得ています。
出荷開始から5年目となる今シーズン(平成30年9月~31年6月)の販売は約30,000尾を目標としています。

さらにおいしくて安心な「唐津Qサバ」の提供に努めたいと思います。

問い合わせ

水産課 

〒847-8511 佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-72-9130