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更新日:2019年6月26日

水産業活性化支援センター便り~Vol.29

ご挨拶

唐津市では平成24年度から九州大学と共同研究で「新水産資源創出研究プロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトでは水産業の活性化と地域の活性化を目指して、相賀の水産業活性化支援センターでマサバなどの完全養殖技術の開発、ケンサキイカの先端的研究、バイオ水産技術の開発を実施しています。前号では唐津Qサバの販売開始から5年目を迎えるにあたって、これまでの販売の経過を振り返りました。今回は、8年目を迎える種苗生産技術開発について、これまでの開発の経過を振り返ってみたいと思います。

技術開発の歩み

唐津Qサバの種苗生産技術開発は、プロジェクト開始の平成24年度から始まりました。技術開発を開始した24年度と次の25年度には当センターの飼育施設が完成していなかったため、九州大学の研究所を間借りしてのスタートとなりました。

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開始当初は天然のサバを養殖して育てたものを親として使用し、7月中旬に5~10cmの種苗約11,000尾の生産に成功しました。しかし、試験養殖を行う予定の海域に赤潮が発生したため、海に出せないまま狭い水槽の中で飼育を続けた結果、約7,000尾が酸欠で死に、最終的に海に出せたのは約3,000尾でした。
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2年目は1年目の結果をもとに改良を加えることにより、7月に約12,000尾を試験養殖の海に出すことができました。3年目となる平成26年度以降は当センターの飼育施設が完成し、先端的な施設を使って唐津での技術開発が始まりました。

 

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最初は、これまでの2年間と同様に水槽の中にオスとメスを一緒に収容して自然に産卵させ、その卵を回収する方法で実施しましたが、後半はオスとメスを分けて収容し、それぞれから精子と卵を取り出して人工的に受精させる人工授精を併用して行いました。この年には稚魚が減少しないように対策を行った結果、卵からの生残率はそれまでの最大10%程度に対し、最大19%と高率での生残を達成し、7月に約16,000尾を養殖場に出すことができました。4年目の平成27年度は早期採卵と3万尾出荷を目標に技術開発に取り組みました。その結果、6月初旬には第1回目の養殖場への沖だしを達成、その後8月にかけて21,500尾を養殖場に出しました。このころからプロジェクトに参加してくれる養殖業者の増加にともなって稚魚の需要が増えたため、種苗生産数の大幅な増加が求められました。種苗生産数の大幅な増加要望を受け、平成28年度には隣接する栽培漁業協会の敷地内に大型の簡易水槽2基を増設し、さらに中間育成を協会に委託することによって大幅な増産を目指しました。

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その結果、当センターと栽培漁業協会で併せて約90,000尾の種苗を養殖場に出すことができ、翌29年度には約70,000尾を出すことができました。さらに平成30年度には将来の需要増にも応えられるように、100,000尾以上の生産を目指し県に量産技術の開発を委託しました。その結果、合わせて約110,000尾を生産し目標をクリアできました。令和元年度の種苗生産は今まさに進行中です。生き物を相手にしているので、いつもスムーズにいくとは限りませんが、その都度問題に対処しながらステップアップしていきたいと思います。

問い合わせ

水産課 

〒847-8511 佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-72-9130