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更新日:2022年4月1日
こんにちは。唐津市水産業活性化支援センターの村山です。
唐津市では、平成24年度から九州大学と共同研究で、「新水産資源創出研究プロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトでは、水産業の活性化と地域の活性化を目指して、唐津市の相賀にある唐津市水産業活性化支援センターで、マサバなどの完全養殖技術の開発、ケンサキイカの先端的研究、バイオ水産技術の開発を実施しています。
今回はマサバのPR用のぼりと、シリーズでお知らせする予定のバイオ水産技術開発を紹介します。
のぼりは唐津市と九州大学が共同研究で開発した「完全養殖」と「唐津」、「マサバ」の文字、唐津を思わせる松の木とマサバのイラストを配置しています。
全国に先駆けて流通段階に到達した完全養殖のマサバを、料理として提供していただけるお店に設置をお願いして、お客様に唐津の完全養殖マサバをアピールしたいと考えています。
今はまだ試験の途中で、出荷初年度の昨年に比べると出荷数が増えたとはいえ、数は1万尾足らずで、どこのお店でも食べられるという状況ではありませんが、今後少しずつでも数を増やして、唐津市民の方にも市外や県外の皆さんも気軽に食べられるよう努力したいと思います。
みなさんはカタクチイワシと聞いて何を思い浮かべますか?
温かい"いりこだし"のおみそ汁は、日本人に生まれてよかったとしみじみと思わせる味ですね。いりこは、ゆでたカタクチイワシを干して作ります。また、美味しいパスタやピザの隠し味にも欠かせない"アンチョビ"。これはカタクチイワシを塩漬けにして発酵熟成させたものを、オリーブオイルに漬け込んだものです。そのほかにも"しらす"や"めざし"など、私たちの食生活にとって、カタクチイワシはとても重要な食料資源になっています。
でも「カタクチイワシに卵を産ませて、し稚魚から大事に育てています」と人に言うと、ビックリした顔をされることがあります。なぜなら、カタクチイワシは成長しても十数cmと小さい魚ですし、海にたくさんいて漁獲されますから、タイやブリ、カンパチやヒラメなどのように、わざわざ育てる必要がないと思われがちです。
こんなカタクチイワシなのですが、実はその小さな身体には、とても大きな実力と可能性を秘めた魚だと、私たちは考えています。
そこで次回以降は、カタクチイワシのその秘密を解き明かしながら「私たちは何を目指しているのか」ということを紹介していきたいと考えています。
視察に来られたのは10月7日で、議会の決算特別委員会産業経済分科会の委員の皆さんです。
研究の状況を視察して、プロジェクトがきちんと進んでいるかどうかチェックをしていただきました。
あわせて委員のみなさんからは、マサバの肉質向上など貴重な意見をいただきました。
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