ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

ブルーカーボンの取り組み

ページID:0035470 更新日:2025年6月19日更新 印刷ページ表示
11 住み続けられるまちづくりを13 気候変動に具体的な対策を14 海の豊かさを守ろう

ブルーカーボンとは

沿岸・海洋生態系が光合成で二酸化炭素を取り込み、海底や深海に蓄積される炭素のことを「ブルーカーボン」といいます。ブルーカーボンの主要な吸収源は、藻場(海草・海藻)や塩性湿地・干潟、マングローブ林があげられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれています。

​ブルーカーボン⽣態系は、二酸化炭素吸収源としての機能以外にも、⽔質浄化機能や⽔産資源の活性化、教育・レジャーの場の提供など、私たちの⽣活に多くの恩恵をもたらします。ブルーカーボン⽣態系の保全活動を推進することが、地球温暖化の防⽌のみならず、⽣物多様性に富んだ豊かな海を醸成し、ひいては私たちの豊かな⽣活につながります。

引用:環境省ブルーカーボンとは<外部リンク>

ブルーカーボンの取り組み

鎮西町串地区

鎮西町串浦漁港で平成12年頃から海の環境の変化が見られ、磯焼けが進んでいました。それに危機感を感じた地元の漁師が、20年以上前から、磯焼けを食い止めるためにガンガゼ(食害生物)の密度管理などの活動を行ってきました。

これらの活動を長年にわたり行い、再生に成功した藻場で令和4年にJブルークレジット(41.2トン)の認定を得ました。

また、ブルーカーボンの活動をとおして各種講演会やプロモーションを行っています。さらに、唐津市にてブルーカーボンの取り組みを推進するために「唐津ブルーカーボンイニシアチブ」を立ち上げ、イベントの開催や啓発活動を行っています。

磯焼け 藻場

主な取り組み内容
年月 内容
  ウニの密度管理を行い、陸上海藻養殖を開始。
令和4年度 Jブルークレジット認証(佐賀県内初)
令和5年度 Jブルークレジット認証
令和6年2月 にっぽんの宝物グランプリJAPANで最高賞を受賞
令和6年度 Jブルークレジット認証
令和6年11月 名護屋小学校出前授業
令和7年1月 海洋環境国際シンポジウムにて登壇
令和7年2月 環境DNA調査実施
令和7年3月 UMITO Partners(ウミトパートナーズ)・水産経済新聞共催シンポジウム「水産未来」にて登壇
令和7年3月 Nature Positive Forum 九州 #1 KARATSUフィールドワーク<外部リンク>実施

唐房地区

唐津市と九州大学、日本航空株式会社(JAL)は、豊かで幸福な生活をおくることができる未来社会の実現に向けて、ブルーカーボンを活用した取り組みを行っています。唐津市は地元関係者との調整、JALはJALふるさと応援隊を活用した広報活動、九州大学は科学的知見の提供などを担当しています。

当初の取り組みは、海洋教育に力を入れている「佐志小学校」と地元漁業者で構成される「からふさ研究会」が実施したワカメ養殖(種付け)体験から始まりました。

種付けしたワカメの一部は収穫時にそのまま海底に残され、周辺海域の二酸化炭素の吸収源を増やし、気候変動緩和対策につながっています。

佐志小学校 佐志2 

主な取り組み内容
年月 内容
令和4年11月 「未来を担う人材を育てる佐賀県唐津湾ワカメ養殖体験プロジェクト」開始(​からふさ研究会、九州大学、日本航空株式会社、唐津市立佐志小学校、唐津市)
令和4年11月 ワカメ養殖種付け体験実施(令和5年2月収穫体験実施)
令和5年11月 ワカメ養殖種付け体験実施(令和6年2月収穫体験実施)
令和6年11月 ワカメ養殖種付け体験実施(令和7年2月収穫体験実施)
令和7年1月 Jブルークレジット認証

肥前町駄竹地区

肥前町の水産資源を保全するために藻場再生事業を開始しました。

藻場再生にあたっては、磯焼けの大きな要因であるガンガゼの密度管理、海藻を増やすため母藻の設置(イカダ、スポアバック)、定期的なモニタリング(食害生物の有無、海藻に繁茂度など)を行っています。

駄竹 駄竹2 駄竹3

主な取り組み内容
年月 内容
令和4年度

活動海域0.8ヘクタール:ガンガゼの密度管理、母藻筏の設置(3か所)

藻場回復エリア0.064ヘクタール

令和5年度

活動海域1.2ヘクタール:ガンガゼの密度管理、母藻筏の設置(3か所)

藻場回復エリア0.30ヘクタール

令和6年度

活動海域2.4ヘクタール:ガンガゼの密度管理、母藻筏の設置(6か所)

藻場回復エリア0.64ヘクタール

令和7年2月 企業協力による藻場再生活動の実施

鎮西町名護屋地区

地元漁師と名護屋小学校による環境教育を通じたブルーカーボンの創出活動を開始した。

海草「アマモ」の役割を学び、育成をとおして生物多様性保全活動や実践行動などの学習を行っている。

さらに、海藻をウニや食害魚からの保護をするため、食害防止ネットを設置し、ネット内には海藻「クロメ」などの母藻を投入する実証事業を始めた。

名護屋 アマモ

主な取り組み内容
年月 内容
令和6年11月

名護屋湾アマモプロジェクト開始

名護屋小学校授業(マット設置、種子投入)

令和7年6月 食害防止ネットの設置、母藻の投入

チャットで質問する