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農業用施設からの油流出事故を防止しましょう!

ページID:0032011 更新日:2025年4月14日更新 印刷ページ表示

県内で農業用施設から漏れ出た油が、河川に流れ込む事故が相次いでいます

油流出事故は、火災発生の危険性が高まるだけでなく、河川や地下水、土壌の汚染など自然環境に悪影響を及ぼします。また、流出した油は回収が大変難しく、回収作業には膨大な費用がかかり、事故を起こした人(原因者)が負担することになります。
一般に農業用施設で使用される油類などの取り扱いは、各自治体の火災予防条例で「指定数量未満の危険物(少量危険物)」として貯蔵や取り扱いが定められていて、罰則規定もあります。
以下の点を遵守して、油流出事故防止に努めましょう。

指定数量とは、消防法で「危険物についてその危険性を勘案して政令で定める数量」と規定されていて、定められた指定数量以上の危険物の貯蔵や取り扱いは、市町などの「許可」を受けた施設で、政令で定められた技術上の基準に則って行わなくてはなりません。
例:灯油と軽油は、1,000リットル、重油は2,000リットル


〈実際の油流出事故の状況〉

  河川への油の流出    オイルフェンスとオイルマットの設置

       河川への油の流出        オイルフェンスとオイルマットの設置

〇指定数量未満であっても、一定数量の危険物を貯蔵する場合には、消防署への「届け出」が義務付けられています。

【届け出が必要な危険物の種類とタンク容量】

   
危険物名 タンクの容量
ガソリン 40リットル以上、200リットル未満
軽油 200リットル以上、1000リットル未満
灯油 200リットル以上、1000リットル未満
重油 400リットル以上、2000リットル未満

 

〈危険物の貯蔵に関する主な注意点〉

〇貯蔵タンク等が転落または転倒しないようにコンクリート等の基礎にアンカーボルト等で固定するなどの措置をとらなければいけません。

〇周囲の構造物の転倒や落下物により貯蔵タンク等が損傷を受けないように周辺の構造物から距離をとるなどの対策を行います。 なお、危険物を貯蔵する場所の周囲には、容器等の種類や貯蔵・取り扱う数量に応じて、下記のとおり定められた距離をとらなければなりません。

 

              貯蔵タンクの固定

                 貯蔵タンクの固定

   
容器等の種類 貯蔵・取り扱う数量 空き地の量
タンクまたは金属製容器 指定数量の2分の1以上指定数量未満 1メートル以上
その他の場合 指定数量の5分の1以上2分の1未満 1メートル以上
指定数量の2分の1以上指定数量未満 2メートル以上

 

危険物を貯蔵する場合には「防油堤」の設置が義務づけられています。


防油堤とは、貯蔵タンクなどから危険物が漏れた場合に、その流出を防止するための金属製やコンクリート等でできた囲いのことで、貯蔵するタンクの全量を収納できることが必要となります。

〈危険物を取り扱う配管に関する主な注意点〉

〇配管の外面は、腐食するおそれのないものである場合を除いて、腐食の防止対策を行わなければなりません。

〇消防法では、配管の接合部分からの漏えいを確認できない配管は禁止されています。 接合部分が地下にある場合には、ボックス等により点検できるようにし、点検できない場合には地上配管とし漏えいを確認できる必要があります。

   防水堤の設置        地上配管

       防油堤の設置                  地上配管  

〈その他の注意点〉

〇重油の使用時期のみならず、年間とおして流出事故が発生する恐れがあります。  加温を終了するまでに油を使い切るよう心がけ、残った場合や使用を中止したタンクではタンク内に残った油を抜き取りましょう。

〇また、日頃からタンク・配管等からの油の漏れやにじみを点検し、使用量と給油量を定期的にチェックする習慣を付けましょう。

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