本文
令和5年度唐津市DV防止啓発セミナー「女性に対する暴力予防及び支援」を開催しました
DV(ドメスティック・バイオレンス)の正しい理解と予防啓発のために、母子保健推進員の人を対象とした研修会を開催しました(参加者31人)。
講師
菖蒲庸子(しょうぶようこ)さん(佐賀県DV総合対策センター所長)
講座内容
佐賀県DV総合対策センターとは
- DVや性暴力に関しての予防啓発活動
- 総合相談支援
- 相談、支援機関の紹介など
暴力とDV
- 関係性から見た暴力の名称
- DVについて
- デートDVについて(交際相手からの暴力、年齢などに関係ない、被害者は性別に関係ない)
- 配偶者暴力防止法(通称「DV防止法」)の改正(令和6年4月1日施行)について
- DV防止法で強化される保護命令のポイント
- 暴力の形態(身体的暴力、精神的暴力、経済的暴力、性的暴力)
- DV加害者の特徴(相手に対する支配力が強い。DVを愛情表現だと主張し、暴力をふるう時と優しい時の落差が激しい。DVを行っている自覚がない。自分は特別だという意識を持っている。相手より優位に立ちたがる。外面がいい。など)
- DV被害者の特徴(自分が被害者だと気づいていない。相手が怒るのは自分が悪いと自己否定する。逃げようと考える気力も失う。暴力を振るわれたあとにやさしくされると許してしまい「夫(彼)はいつか変わってくれるのではないか」と期待する。など)
- なぜDV(デートDV)を行うのか
- DVを予防するには(加害者や被害者だけでなく、周りの人の意識も高める予防教育の必要がある)
- DVに気づいたら、相談されたら(「話してくれてありがとう」「あなたは悪くない」と伝え、被害を受けている人が専門機関に相談できるよう、その人を支える。暴力を受けている人を見つけた場合は、配偶者暴力相談支援センターや警察への通報に努める)
対等な関係
- コミュニケーションを大切にする
- 対等な関係を作るために
- SNSを使った暴力(リベンジポルノ)
- SNS被害にあわないために
DVと児童虐待
- DVが起きている家庭では、子どもに対する暴力が同時に行われている場合が多い。
- 児童虐待とは(身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待)
- DVが及ぼす子どもへの影響
- ヤングケアラー
DVと妊産婦
- DVと妊娠(DVは妊娠中に増加する。多産DVが女性に与えるリスク。など)
- 女性のいろいろな問題・悩み
- 母性看護で学ぶDVと児童虐待
- DV被害者女性の回復を促す助産ケア(周産期および育児期)
- 妊婦検診での配慮と声掛け
参加者アンケート(一部抜粋)
- DV被害者の実態や活動支援の状態をを知ることができて良かった。
- 最近の現状がわかり、難しい問題があると認識でき、一人で悩まず相談できるよう、困っている人に声掛けができるよう自分自身も勉強したいと思った。
- 地域資源を巻き込んで地域を良くしていくことが大事だと感じた。
とき
令和5年10月30日(月曜日)13時30分~15時00分
ところ
唐津市健康サポートセンターさんて
主催
唐津市(男女共同参画課)