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令和元年度唐津市DV防止啓発セミナー「DVの現状を知る~子どもに関わる大人ができること~」を開催しました
DVの正しい理解と予防啓発のために、児童保育関係者を中心に、DVの現状について学びました。(参加者27人)
内容
「DVの現状を知る~子どもに関わる大人ができること~」
講師
原健一(はらけんいち)さん(佐賀県DV総合対策センター所長)
講座より
- DVについて
- DVとは、支配と依存の関係(妻やパートナーへの依存)
- DVを受けても別れにくい理由:経済的要因の悪化、貧困状態の悪化→離婚したくても離婚できない。
- 暴力のメカニズム(加害者の心理):物事を悪意に解釈→怒り・被害者意識→暴力
- DVを発見したときは、原則、通報する。ただし、被害者本人の意思をくむ必要がある。
- 面前DV(子どもの前で行われるDV)は、児童虐待にあたる。児童虐待を発見したときは、通報の義務がある。
- DVと児童虐待(子どもへの影響)
- 虐待を受けた子どもは、自分の安全を確認するため、あえて危険な行動を取ることがある。
- 自分は大丈夫という根拠のない思い込みを持ち、危険な遊びや初対面の人への警戒心が低い。
- 被害者支援
- 相談を受ける側は、被害者の選択を尊重し、寄り添うことが大切
- 気の利いたことを言う必要はない。話を聞くだけでいい。話を聞くことで被害者の相談しよういう行動につながる。
- 子どもへの支援
- 穏やかな人間関係、緩やかなつながりの中で友達と関わる。
- 序列ではなく対等であることの意味を知らせる。
参加者アンケート(一部抜粋)
- 日々子どもや保護者にかかわる中で、虐待やDVに気づけるようにしたい。
- DVや虐待について、また、その予防も学ぶことができた。
- 実際に現場で抱えているケースがあり、その対処法など少し勉強になった。
- 関係機関の連携強化は重要だと思う。別機関や組織内の縦割りなどは昔から言われることだが、組織防衛的なことなく、問題解決の方向へ行かなければならないと思う。
- DVの防止策など、もう少し具体的に知りたかった。
- 保育の現場に即した内容もあればもっと良かった。
とき
令和2年2月15日(土曜日)14時00分~16時00分
ところ
唐津市高齢者ふれあい会館りふれ研修室
主催
唐津市(男女参画・女性活躍推進課)