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令和4年度唐津市DV防止啓発セミナー「DV等暴力予防研修~子どもを見守る~」を開催しました
DV(ドメスティック・バイオレンス)の正しい理解と予防啓発のために、唐津人権擁護委員協議会の人を対象とした研修会を開催しました(参加者24人)。
講師
菖蒲庸子(しょうぶようこ)さん(佐賀県DV総合対策センター所長)
講座内容
佐賀県DV総合対策センターとは
- DVや性暴力に関しての予防啓発活動
- 総合相談支援
- 相談、支援機関の紹介など
対等な関係とは
- 自分の意見や気持ちを言うことができる
- 話に耳を傾けることができる
- 意見が違うときは、話し合いで解決できる
暴力とDV
- 暴力は力関係のあるところで起きる
- 強いと思われる者から弱いと思われる者へ
- デートDVについて(交際相手からの暴力、年齢などに関係ない、被害者は性別に関係ない)
- 暴力の形態(身体的暴力、精神的暴力、経済的暴力、性的暴力)
- DV被害者の特徴(自分が被害者だと気づいていない、相手が悪いのは自分のせいだと自己否定する、逃げようと考える気力も失う、暴力を振るわれたあとにやさしくされると許してしまい「夫(彼)はいつか変わってくれるのではないか」と期待する、など)
- 恋人のことを自分のものと思っていないか(自分のものではない、お互いに大切にされるべき)
- 嫌なことは「いや」といっていい(嫌と嫌いは異なる)
- 被害にあっている人の心理を理解する
- SNSの危険性(見知らぬ人とつながる、個人情報を他人に知られる、炎上、SNSを使ったいじめ、など)
- SNS被害に遭わないために(情報の公開範囲を限定する。写真を投稿するときは一度見直す。トラブルの原因になるようなことはしない。自分を守るのは自分自身。)
- DVを予防するには(加害者や被害者だけでなく、周りの人の意識も高める必要がある)
DVと児童虐待(面前DV)
- DVが起きている家庭では、子どもに対する暴力が同時に行われている場合が多い
- 子どもが見ている前でDVを行う行為(面前DV)は、子どもへの心理的虐待にあたる
- さまざまな子どもへの配慮(子どもの中には、現在・過去にデートDVの当事者(被害者または加害者)である人がいる、親のDVや親からの暴力(虐待)で悩んでいる人がいる、子どもに寄り添う)
- 子どもへの対応(しっかり話を聞きほめる。行いを見守る(自主性に任せる)、手をつないでください、子どもを守るのは大人を含めみんなの責任)
参加者アンケート(一部抜粋)
- DVを予防するには、加害者や被害者だけでなく周りの人の意識を高める必要がある。そのために予防教育が必要。
- 人間関係の基本は「対等な関係」であることがよくわかった。シンプルだがとても難しいことで日常生活の人間関係で常に意識することが大切と思った。
- DVは被害者自身が気づいていない場合があるとのことなので、見て見ぬふりをしない、周りの意識が大切だと思った。
とき
令和4年10月13日(木曜日)13時30分~14時50分
ところ
唐津市高齢者ふれあい会館りふれ研修室
主催
唐津市(男女共同参画課)