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私は唐津市の歴史資源の活用と、地域の観光活性化に関心を持つ者です。
唐津市鎮西町にある国の特別史跡「肥前名護屋城跡」は、当時大坂城を超える日本一の規模を誇り、徳川家康や伊達政宗など全国のスター武将が集結した日本屈指の歴史遺産であり、唐津市が世界に誇るべき最高のレガシー(遺産)です。
一部には、秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)が持つ負の側面や、近隣諸国からの批判・外交的摩擦を懸念して、大々的な観光化やPRをちゅうちょする意見もあります。しかし歴史を振り返れば、朝鮮半島は他国から圧力を経験しています。世界史的な客観的事実があるにもかかわらず、日本の過去の戦役のみが過剰にバッシングを受ける現状は極めて不条理であり、その意図には疑問を抱かざるを得ません。
地元自治体である唐津市においては、歴史の事実に対して堂々とした姿勢を貫き、先人の優れた土木技術や桃山文化の結晶として、名護屋城の魅力を力強く全国へ発信していくべきです。この圧倒的な強みを活かし、大きなハコモノを建てることなく、全国から観光客を呼び込んで市内経済を活性化させるための具体的な施策を提案いたします。
(1)呼子イカ等の地元グルメと連動した「グルメ&歴史一体型満喫パス」の展開:
有名イカ店舗の利用券と、名護屋城の体験券をセットにした周遊パスの更なる強化。イカを目的に訪れる年間数十万人の観光客を名護屋城へと回遊させます。
(2)「推し武将の陣屋を巡る」聖地巡礼デジタルスタンプラリーと周辺インフラの整備:
市内に点在する100以上の大名陣屋跡を活用し、人気歴史ゲーム等とコラボした周遊イベントの開催。あわせて案内板の整備を進め、市内全体の周遊率を高めます。
(3)「5ヶ月で築城せよ!」リアル建築体験イベントなどファミリー層向け施策の実施:
わずか5ヶ月で築城された技術の高さをテーマに、段ボール等を用いて名護屋城を組み立てるワークショップを開催し、ファミリー層を誘致。
(4)福岡・佐世保等との「広域交通アクセス向上」に向けた働きかけ:
博多駅・天神からの高速バス「からつ号」の週末限定での名護屋城延伸や、長崎・佐世保方面からの周遊観光バス誘致など、他自治体や交通事業者と連携した二次交通の劇的な改善。
唐津市が誇る最高峰の歴史ストーリーと豊かな食文化を融合させ、堂々とした姿勢でブランド化を進めることは、市内の観光産業を大きく発展させる起爆剤になると確信しております。ぜひご検討をよろしくお願い申し上げます。
ご提案等について、次のとおり回答します。
ご提案のとおり、国の特別史跡の「名護屋城跡並陣跡」は、他地域にない唯一無二の歴史遺産であり、本市が誇るべき「最高のレガシー(遺産)」でございます。かつては、文禄・慶長の役の渡海拠点として築かれました名護屋城について、「侵略戦争の遺跡」ともいわれ、対外的にも負の遺産としての評価も多かったと聞いております。
しかしながら、昨今は、歴史的な事実は事実として捉え、歴史性や城郭構造などに本質的な価値を見出して広く発信していこう、という認識や傾向も多く、さまざまなテレビ番組や情報雑誌などで名護屋城を紹介していただく機会も増えており、韓国を含むアジア圏の観光客の来訪も見られます。
また、令和2年度より佐賀県と唐津市が連携し、名護屋城の誇る歴史性を多角的に伝え、地域の観光資源を巻き込んだ文化ツーリズムに取り組む「はじまりの名護屋城。」プロジェクトも実施しており、中でも、名護屋城で興隆しました「茶の湯」や「能」といった文化が、広く国内に伝播した歴史やその後の日本文化に与えた影響なども、同プロジェクトを通じて発信しています。
このプロジェクトは、年々内容をブラッシュアップしながら継続しており、一例としましては、関連イベントをはじめとして、人気ゲームの「信長の野望」とコラボした周遊サインの整備や黄金の茶室・草庵茶室の復元、陣跡の整備、唐津名護屋城武将隊による名護屋城の魅力発信など、さまざまな取り組みを行っており、地域団体のイベント参加など、地域醸成の効果も見られます。
さらに、県外(都市部)で開催されますお城関係のイベントにも、佐賀県と共に積極的にブースを出展し、多くの皆様に名護屋城や陣跡の歴史性や魅力を紹介しており、こうした一連の効果も含め、年々名護屋城への来訪者数も増えてきております。
こうした中で、周辺エリア(特に呼子町)からの回遊や交通的な施策につきましては、文化ツーリズムの一環としまして、イベントの際の呼子町と名護屋城の連携した案内や観光客の誘導、イベント時の市内バスの 1日全線無料などを行った実績もあり、来訪者の方々からも喜んでいただきました。
いずれにしましても、ご提案いただきました4つの内容、特に周辺地域からの回遊や県外からの来訪に繋がるような導線方法および魅力的な企画内容の構築につきましては、大きな課題と認識しておりますし、地域活性化の視点からも、解決すべき問題もございますので、佐賀県とも情報を共有し、今後のプロジェクトを考える上での参考にしたいと考えます。
この度は、貴重なご提案、誠にありがとうございました。
産業・観光
地域づくり部 肥前名護屋城室
Tel:0955-53-7129
