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更新日:2024年7月3日
子宮頸がんの原因の90%は、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスで、子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマなど多くの病気の発生に関わっています。特に、最近は若い女性の子宮頸がんの罹患率や死亡率が増加しています。HPVワクチンは、HPVウイルスの感染や前がん病変の予防効果に関して高い有効性が示されています。
HPVワクチンの予防接種については、接種後の副反応が懸念され、平成25年6月から積極的勧奨を差し控えていました。しかし、国の検討部会でHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種の有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、令和3年11月の厚生労働省通知により、接種勧奨を再開することとなりました。
また、平成9年度生まれから平成19年度生まれまでの女性で、通常の定期接種の対象年齢(小学6年から高校1年相当)の間に接種を逃した人への経過措置として、令和7年3月まで定期接種として接種することができます(キャッチアップ接種)。詳しくはHPVワクチン接種のお知らせ(PDF:430KB)を確認してください。
唐津市では、予防接種法に基づき、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防するワクチンの定期予防接種を実施しています。
小学校6年生(12歳相当)から高校1年生(16歳相当)までの女子
【注】標準的な(望ましい)接種期間は中学1年生相当の年齢の女子
無料
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します
定期接種の対象年齢の間に接種を受けていない人を対象に、あらためて、HPVワクチン接種の機会を提供しています(キャッチアップ接種)。
次の2つを満たす人が対象です。
令和4年4月1日から令和7年3月31日まで
無料
1から3回まで(3回のうち不足している回数)
HPVワクチン接種の積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人で、すでに自費で受けた人には、唐津市が定めている範囲内で接種費用の払い戻し(償還払い)を行います。
次の3つを満たす人が対象です。
申請書に必要事項を記入し、必要書類を添えて提出してください。
[注1]予防接種費用を証明する書類を提出できない場合、償還額は1回あたり13,000円となります。
[注2]書類の発行に要した文書料は償還払いの対象外です。
令和7年3月31日まで
唐津市保健センター(唐津市健康サポートセンター「さんて」内)
HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。日本国内で使用できるHPVワクチンは、次のとおりです。
子宮頸がんの主な原因となるHPV16・18型に対するワクチン
標準の接種間隔 |
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標準の接種間隔で接種できない場合 |
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HPV16・18型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV6・11型の4つの型に対するワクチン
標準の接種間隔 |
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標準の接種間隔で接種できない場合 |
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HPV16・18・6・11型に加え31・33・45・52・58型も感染予防の効果があるワクチン
令和5(2023)年から、子宮頸がん予防ワクチンとして、サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)に加え、シルガード9(9価ワクチン)が公費で受けられるようになりました。
シルガード9について詳しくは「9価ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)」(外部サイトへリンク)を確認してください。
標準の接種間隔 |
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標準の接種間隔で接種できない場合 |
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1回目の接種を15歳の誕生日の前日までに受ける場合、2回接種とすることができます。
標準の接種間隔 |
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標準の接種間隔で接種できない場合 |
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原則として同じワクチンを接種することをお勧めされていますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。
また、キャッチアップ接種の人も、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。
なお、サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、定期接種としてシルガード9で接種を完了させる場合は、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
県外で接種を受ける場合は、接種前に唐津市に申請が必要です。
接種費用を一旦全額お支払いいただき、償還払いの申請により費用が助成されます。
詳しくは「里帰りなどで県外で受ける予防接種費用の助成」のページを確認してください。
HPVワクチン接種後には、多くの人に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
また、まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
発生頻度 | 症状 |
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50%以上 |
疼痛、発赤、腫脹、疲労 |
10~50%未満 | 掻痒、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など |
1~10%未満 | じんましん、めまい、発熱など |
1%未満 | 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など |
発生頻度 |
症状 |
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50%以上 | 疼痛 |
10~50%未満 | 腫脹、紅斑 |
1~10%未満 | 頭痛、そう痒感、発熱 |
1%未満 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など |
頻度不明 | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など |
発生頻度 | 9価ワクチン(シルガード9) |
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50%以上 | 疼痛 |
10~50%未満 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1~10%未満 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など |
1%未満 | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など |
頻度不明 | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
ワクチン接種後に気になる症状が生じた場合は、まずは接種を行った医師またはかかりつけの医師に相談してください。
相談窓口については、佐賀県庁ホームページ「子宮頸がん予防ワクチンの予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口を設置しました」(外部サイトへリンク)を確認してください。
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