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更新日:2024年4月1日

子宮頸がん予防ワクチン

HPVワクチンの予防接種については、接種後の副反応が懸念され、平成25年6月から積極的勧奨を差し控えていました。

しかし国の検討部会で、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種の有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、令和3年11月の厚生労働省通知により、接種勧奨を再開することとなりました。

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。

子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマなど多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん発症が増えています。

定期予防接種について

唐津市では、予防接種法に基づき、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防するワクチンの定期予防接種を実施しています。

定期予防接種の対象者

小学校6年生(12歳相当)から高校1年生(16歳相当)までの女子

【注】標準的な(望ましい)接種期間は中学1年生相当の年齢の女子

定期予防接種の接種費用

無料

定期予防接種の接種回数

一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します

  • 接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります
  • どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。

キャッチアップ接種について

定期接種の対象年齢の間に接種を受けていない人を対象に、あらためて、HPVワクチン接種の機会を提供しています(キャッチアップ接種)。

キャッチアップ接種対象者

次の2つを満たす人が対象です。

  • 平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性
  • 過去にHPVワクチン接種を合計3回受けていない人

キャッチアップ接種期間

令和4年4月1日から令和7年3月31日まで

キャッチアップ接種費用

無料

キャッチアップ接種回数

1から3回まで(3回のうち不足している回数)

HPVワクチンの任意接種費用の払い戻し

HPVワクチン接種の積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人で、すでに自費で受けた人には、唐津市が定めている範囲内で接種費用の払い戻し(償還払い)を行います。

対象者

次の3つを満たす人が対象です。

  • 令和4年4月1日時点で、唐津市に住民票がある人
  • 平成9年4月2日から平成17年4月1日生まれの女性
  • HPVワクチン定期予防接種の対象時期を過ぎ、令和4年3月31日までに任意接種(自費)で受けた人

申請方法

申請書に必要事項を記入し、必要書類を添えて提出してください。

手続きに必要なもの

  1. ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書(第1号様式)
  2. 予防接種費用を証明する書類の原本(領収書および明細書、支払い証明書など)[注1]
  3. 予防接種状況が確認できるもの(母子健康手帳、接種証明書など)
  4. 振込希望金融機関の通帳またはキャッシュカードのコピー(口座番号確認のため)
  5. 接種した人の氏名・住所・生年月日が確認できる書類の写し(申請者と異なる場合は、双方のもの)
  6. (3の書類がない場合)ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書(第2号様式)[注2]

[注1]予防接種費用を証明する書類を提出できない場合、償還額は1回あたり13,000円となります。

[注2]書類の発行に要した文書料は償還払いの対象外です。

申請期限

令和7年3月31日まで

提出先

唐津市保健センター(唐津市健康サポートセンター「さんて」内)

申請様式のダウンロード

 

ワクチン接種の効果

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。日本国内で使用できるHPVワクチンは、次のとおりです。

  • 2価ワクチン(サーバリックス)
  • 4価ワクチン(ガーダシル)
  • 9価ワクチン(シルガード9)

2価ワクチン(サーバリックス)

子宮頸がんの主な原因となるHPV16・18型に対するワクチン

標準の接種間隔
  • 2回目:初回接種から1か月後
  • 3回目:初回接種から6か月後
標準の接種間隔で接種できない場合
  • 2回目:初回接種から1か月以上
  • 3回目:初回接種から5か月以上かつ2回目から2か月半以上

4価ワクチン(ガーダシル)

HPV16・18型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV6・11型の4つの型に対するワクチン

標準の接種間隔
  • 2回目:初回接種から2か月後
  • 3回目:初回接種から6か月後
標準の接種間隔で接種できない場合
  • 2回目:初回接種から1か月以上
  • 3回目:2回目から3か月以上

9価ワクチン(シルガード9)

HPV16・18・6・11型に加え31・33・45・52・58型も感染予防の効果があるワクチン

-シルガード9(9価ワクチン)の接種開始について-

令和5(2023)年から、子宮頸がん予防ワクチンとして、サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)に加え、シルガード9(9価ワクチン)が公費で受けられるようになりました。

シルガード9について詳しくは「9価ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)」(外部サイトへリンク)を確認してください。

3回接種の場合の接種間隔

標準の接種間隔
  • 2回目:初回接種から2か月後
  • 3回目:初回接種から6か月後
標準の接種間隔で接種できない場合
  • 2回目:初回接種から1か月後
  • 3回目:2回目から3か月以上

2回接種の場合の接種間隔

1回目の接種を15歳の誕生日の前日までに受ける場合、2回接種とすることができます。

標準の接種間隔
  • 2回目:初回接種から6か月後
標準の接種間隔で接種できない場合
  • 1回目と2回目の接種間隔は、少なくとも5か月以上あけます。
  • 5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。

2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)を1回または2回接種している場合

原則として同じワクチンを接種することをお勧めされていますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。

また、キャッチアップ接種の人も、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。

なお、サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、定期接種としてシルガード9で接種を完了させる場合は、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。

接種の受け方

  1. ワクチンの有効性および安全性について十分にご理解いただいたうえで、接種についてご判断ください。
  2. 唐津市が指定する予防接種実施医療機関の中からご希望の医療機関を選び、予約してください。
  3. 接種当日、予診票に必要事項を記入してください。

接種当日に必要なもの

  • 予診票
  • 健康保険証などの住所・年齢が確認できる書類
  • 母子健康手帳

接種するときの注意事項

  • 13歳未満の人は、接種当日、必ず保護者が同伴してください。
  • 13歳から15歳までの人で保護者の同伴なしに接種を受ける場合は、予診票に保護者の同意署名が必要です。

接種場所

実施医療機関(唐津東松浦地区)(PDF:90KB)

佐賀県外で接種を受ける場合

県外で接種を受ける場合は、接種前に唐津市に申請が必要です。

接種費用を一旦全額お支払いいただき、償還払いの申請により費用が助成されます。

詳しくは「里帰りなどで県外で受ける予防接種費用の助成」のページを確認してください。

ワクチンの副反応

HPVワクチン接種後には、多くの人に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。

また、まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

2価ワクチン(サーバリックス)

発生頻度 症状
50%以上

疼痛、発赤、腫脹、疲労

10~50%未満 掻痒、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱など
1%未満 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など

4価ワクチン(ガーダシル)

発生頻度

症状

50%以上 疼痛
10~50%未満 腫脹、紅斑
1~10%未満 頭痛、そう痒感、発熱
1%未満 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など
頻度不明 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など

9価ワクチン(シルガード9)

発生頻度 9価ワクチン(シルガード9)
50%以上 疼痛
10~50%未満 腫脹、紅斑、頭痛
1~10%未満 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など
1%未満 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など
頻度不明 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

ワクチン接種後に生じた症状の相談

ワクチン接種後に気になる症状が生じた場合は、まずは接種を行った医師またはかかりつけの医師に相談してください。

相談窓口については、佐賀県庁ホームページ「子宮頸がん予防ワクチンの予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口を設置しました」(外部サイトへリンク)を確認してください。

厚生労働省作成リーフレット

関連リンク

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問い合わせ

唐津市保健センター 

〒847-0861 佐賀県唐津市二タ子1丁目5番1号/唐津市健康サポートセンター「さんて」内

電話番号:0955-75-5161