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更新日:2023年9月22日
種別 | 天然記念物 |
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所在地 | 唐津市屋形石 |
指定年月日 | 大正14年(1925)10月8日 |
屋形石の七ツ釜は、風光明媚な玄海国定公園内にあり、唐津市街から北西へ約6kmの屋形石土器崎にある海食洞です。
七ツ釜は、玄武岩の断崖絶壁に黒々と7つの空洞が並んでいるところから名付けられました。空洞は玄武岩が玄界灘の波とうの浸食作用を受けてできたもので、永年にわたる自然現象の雄大な営みを感じさせます。
玄界灘に面して不気味に並ぶ7つの空洞は、中央のものが最も大きく洞の間口3m、高さ3m、奥行は110mもあり、波静かな満潮時には小舟で洞内に入ることができます。また、南端の2洞は貫通しており、石門となっています。
七ツ釜を形成している玄武岩の柱状節理は、上方のものは径約20cmと小さく、柱は傾斜したり倒れたりしています。下方のものは径約30cm以上あり、柱は整然と規則正しく直立して海中に没しています。
七ツ釜は海面から約40mの断崖絶壁をなし、海のライトブルーによく調和し、その姿は壮観です。上部の陸地は草原となっており、展望台や遊歩道が整備され、県内外から多くの観光客が訪れています。
七ツ釜がある土器崎という地名は、神功皇后が凱旋の後、全軍の将兵を集めて、無事の帰国を祝して海神を祀り、神酒をいただいた酒盃を全部海中に投じたことに由来するという伝説があります。
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