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唐津市の水道水における有機フッ素化合物(PFAS)
有機フッ素化合物(PFAS)とは
有機フッ素化合物とは、炭素とフッ素の結合をもつ有機化合物です。
そのうち、ペルフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物を総称してPFAS(ピーファス)と呼びます。これらは、はっ水・はつ油性があり、熱や科学的安定性が非常に高いという性質があります。
PFASには1万種類以上の物質があるとされています
その中でも、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS:ピーフォス)とペルフルオロオクタン酸(PFOA:ピーフォア)は特に幅広く利用されてきました。
使用用途
PFOSやPFOAは、主に次のようなことに利用されてきました。
PFOS |
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PFOA |
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問題点
PFOSやPFOAは、自然界で分解されにくいため、長時間残る(残留性)、環境中に蓄積されやすい(蓄積性)、風や水などで長距離を移動する(長距離移動性)、生物に対する毒性が高い、という特徴があり、「フォーエバー・ケミカル」とも言われています。
そのため、日本国内でも1990年頃からその影響が懸念され始めました。
「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」により、現在は製造・使用・輸出入が禁止されています。
暫定目標値
PFOSとPFOAについて、環境省は令和2年に「人の健康の保護に関する要監視項目」に追加しました。
暫定目標値はPFOSとPFOAの合計値で、1Lあたり50ng以下です。
これは、体重50kgの人が1日2Lの水を生涯にわたり摂取しても健康への悪影響がないと考えられる数値です。1ng/Lとは、水1L中に10億分の1g含まれていることを表します。これは、東京ドーム1つ分の容積に1.2g含まれているのと同じくらいの濃度です。
唐津市の水道水水質検査
唐津市の水道水におけるPFOSとPFOAの検査は、令和5年度までは主要な浄水場のみで実施してきました。
しかし、国内の多くの地点で検出されていることを憂慮し、令和6年度からは全ての市営浄水場の原水(浄水処理を行う前の水)または浄水(浄水処理を行った水)で実施しています。
唐津市水道事業の検査結果
令和7年度の検査結果を公表します。
令和7年度有機フッ素化合物(PFAS)の検査結果 [PDF/387KB]
これまでの検査結果は、測定したすべての地点で、測定下限値未満になっています。測定下限値は、暫定目標値50ngの10分の1で、5ng/L(=1Lあたり5ng)です。測定したすべての地点で、暫定目標値を下回っています。
そのほかの水質検査結果を知りたい人は、「水質検査結果を公表します」を確認してください。唐津市上下水道局が発注している唐津市上水道水質検査等業務受注者のホームページで、最新の水質検査結果を公表しています。