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「着衣着火」にご注意!!
調理中のガスコンロの火や、仏壇・神棚などの火が、着ている服について燃え上がることを「着衣着火」といいます。
重度のやけどや、死亡に至る場合もあり、注意が必要です。
管内での着衣着火発生事例
- ごみ焼却中の穴へ誤って転落したことにより、着衣に着火した。
- たき火の火の上に転落し、上衣に着火した。
- 灯油タンクを焼却中、タンクの亀裂から噴き出た炎を浴び、着衣に着火した。
唐津市消防本部の住宅用火災警報器PRキャラクター「じゅうけいキング」
STOP!!着衣着火~着衣着火を起こさないために~
注意点
- 身体能力が衰えている高齢者、注意力に欠ける子供に対しては、周りの人が十分注意してください。
- 屋外で何かを燃やす時は特に注意が必要です。風のある日などは着衣着火しやすいので中止しましょう。
- 火を扱う時は、袖や裾が広がっている服は着火しやすいので避けましょう。
- コンロ越しの作業は大変危険ですので、必ず火を消してから行いましょう。ガスコンロの奥に調味料など手に取る物を置くのはやめましょう。
- 電気ストーブなどは直接炎が見えませんが、近寄りすぎないようにしましょう。
- 花火をする時は、花火やロウソクの火が衣服につかないように注意しましょう。
ストップ・ドロップ・アンドロール~もしも火がついたら~
近くに水はありませんか!?
水道水、洗い桶(おけ)の水、浴槽の水、花瓶の水、飲み水など近くにある水を火にかけ消火しましょう。
ストップ・ドロップ・アンドロール!!
近くに水がない場合は、慌てずに走り回らず(ストップ)、その場に倒れて(ドロップ)、転がりながら燃えているところを地面におしつけて消火しましょう。
走るとかえって火の勢いを大きくしてしまいます。
すぐに119番へ通報しましょう!!
衣服の火が消えたらすぐに119番通報し、必要に応じて救急車、消防車を呼んでください。
やけどをしてしまった時は、水道の流水で冷やしながら救急車が到着するまで待ちましょう。
ご存知ですか?防炎品~燃えても、燃えない、燃えにくい~
防炎って何?
防炎とは、燃えにくい事象のことです。繊維などの燃えやすい性質を改良して防炎性能を与えると、小さな火だね(マッチ・ライター)を接しても炎が当たった部分が焦げるだけで容易に着火せず、着火しても自己消火性(自ら延焼拡大を停止する性能)により、簡単に燃え広がることはありません。こうした性能を「防炎性能」といい、防炎性能を持った製品を「防炎品」といいます。
防炎品ってどんなものがあるの?
調理中、衣服の袖口への着火を防ぐことができるエプロンやアームカバーの他に、寝具、シーツ、その他の衣類や作業服など、身の回りの多くのものに防炎品があります。
身のまわりの防炎化!
防炎品は、着衣着火を防ぐことができるだけでなく、身の回りに潜む多くの火災危険から私たちを守ってくれます。ぜひ一度、防炎品を検討ください。
動画「おじいちゃんが残してくれたもの」公益財団法人日本防炎協会<外部リンク>
全国の着衣着火事例
- 仏壇のロウソクの火をつけたまま供えたご飯を下げようとした際に袖口に着火した。
- 神棚のロウソクに火をつけた際、火をつけたロウソクが落下し衣服に着火した。
- ガスコンロで調理中、ガスコンロに近づいたところ、炎が袖口に着火した。
- 幼児が手持ち花火をしていたところ、花火の火が衣服に着火した。
- 電気ストーブに衣服が接触し着火した。
- 電気ストーブをつけたまま就寝し、輻射熱(ふくしゃねつ)により衣服に着火した。
- たばこを吸おうとしてライターの火をつけたら、首に巻いていたスカーフに着火した。
- たき火で暖を取っている最中に、火が風であおられ衣服に着火した。
事例の中には死亡事故に至った例もあります。