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鏡公民館会場のおひなさま
市内5か所でおひなさまにまつわるイベントが開催されました。ひな飾りがとても鮮やかで、春がきたなと実感します。
艶やかなひな飾り
会場によっては特別企画があり、取材した2月25日(日曜日)の鏡公民館では、午前中は、まつら万葉かるた大会、午後は唐津かんね劇が行われ、ひな飾り鑑賞のほかにも楽しめる充実した内容でした。
白熱かるた大会
まつら万葉かるたは、日本最古の歌集である万葉集の中から、唐津に関係がある30の歌を取り上げたものです。例えば、「遠つ人松浦佐用姫(まつらさよひめ)夫恋(つまごい)に領巾(ひれ)振りしより負(お)える山の名」(大伴旅人(おおとものたびと))などの歌があります。
かるた大会は、取り手の誰もが詠み手の声に集中していて緊迫感がありましたが、かるたが取れた時のうれしそうな表情が対照的で印象に残りました。
7段飾りのおひなさま
鏡公民館の会場は展示コーナーが分かれていて、第1会場は家々から集められたおひなさまが飾ってあり、歴史的な古いものから近代的なものまで並んでいました。
第2会場は地域住民の手作りのひな飾りとなっていて、工夫された展示で十分に堪能できました。
古いおひなさまを代々大切に保管されてきたことに驚き、手作りの作品のきめ細やかさにさらに圧倒されました。
源氏物語がテーマの展示物
第1会場は今年のテーマが「源氏物語」で、大河ドラマ「光る君へ」の影響もあってか入場者が多かったです。
地域の人が長年にわたり収集されたおひなさまや資料、テーマの源氏物語にちなんだ絵画の展示などがあり、知恵と努力、アイディアが満載で感動しました。
かわいいひな飾りに見入る人たち
毎年行われている唐津ひいな遊びのイベントですが、その都度おもしろい企画を考えられています。
鏡公民館では構想企画に1年、お飾り展示品の設置準備に1週間、片づけに1週間かかるそうです。主催者の熱意も聞けました。来年もまた行きたいと思いました。
(取材地:鏡公民館)