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2月15日午前10時から午後4時まで、無印良品 唐津「ヤマボウシ広場」で「防災イベント」が開催されました。唐津市は、株式会社良品計画と防災に関する協定を締結しています。そのご縁で今回のイベント開催となりました。参加者は、市危機管理防災課職員、無印良品スタッフ、呼子町女性防火クラブ、防災関係講師、唐津南高校、松浦高校、体験イベント希望者親子などでした。
火起こし・かまどベンチ体験では、麻紐をほぐして金属をこすり摩擦での火起こしに挑戦。参加した小学生からは、「最初は、火起こしをたいへんだと思ったが、やってみると簡単に火がついた。 スタッフさんといっしょに楽しくできた。」とのコメントをもらいました。
講師として参加された冨田充(とみたあてる)さんは、元自衛官。大震災、大水害、海外派遣など多数の経験をされたとか。熊本地震では、益城町にある実家が全壊したとのことで、「自身の経験から災害などの際の知識・知恵をみんなに伝えたい。少しでも役に立ちたい。」と語られました。
無印良品のスタッフの「いつものもしも」担当者からは、「日ごろから災害時に備えて、基本のグッズに加え、自分に合ったグッズを揃えておくこと。」と役に立つグッズを紹介され参考になりました。また他店舗で実際に災害に遭ったスタッフは、お客様の誘導のことや、高齢者をおんぶして避難し、 難を逃れた体験を話され「日ごろからの訓練は重要だ。」と熱心に語られていました。
小学生の麻紐での火起こし体験
冨田さんと広場のシンボルツリーと津波フラッグ
店舗スタッフのかまどベンチの火起こし
呼子町女性防火クラブの人たちは、呼子汁の炊き出しをされ、参加者に振る舞われていました。通常は100人分の食材調理を3人でこなしているとのことで、参加者は、温かい呼子汁で癒されました。
呼子町女性防火クラブ
午後からは、唐津南高校の生徒さんは、非常時でも美味しく食べることができる非常食を中心に、松浦高校の生徒さんは、かまどベンチを作製されたとのことでおのおの発表をされました。
防災ミーティングでは、講師の人たちとも意見を交わされていました。 災害時はもちろん、日ごろからの声掛けやコミュニケーションの重要性を今回再認識しました。行政・民間・NPO・市民などの情報共有の大切さを学びました。今回「ヤマボウシ広場」で、かまどベンチはもちろん、非常時トイレに使えるマンホール3か所、非常用電源の場所を確認することができました。かまどベンチは、「ヤマボウシ広場」のほかに唐津市役所本庁広場にもあります。一度出かけて確認してみてはいかがでしょう。 実際に見て、知って、話を聴くこと、人と人とのつながりの大切さを心に留め、日々の生活にも生かせるよう心がけ過ごしたいものです。(取材地:無印良品 唐津「ヤマボウシ広場」)
松浦高校製作アジフライ型のかまどベンチ
非常時トイレに使用できる広場のマンホール