ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 広報・広聴 > まちかどリポート > まちかどリポート > 薪能(鎮西町)(令和5年3月29日、山下定則)

本文

薪能(鎮西町)(令和5年3月29日、山下定則)

ページID:0003951 更新日:2023年3月31日更新 印刷ページ表示

見られたことに気付いた女が鬼になって襲うの画像
見られたことに気付いた女が鬼になって襲う

令和5年3月26日(土曜日)、唐津市鎮西町の特別史跡名護屋(なごや)城本丸において薪能(たきぎのう)が行われました。

火入れ式の画像
火入れ式

心配していた雨は何とか持ちましたが、曇り空で冷たい風の中での薪能となりました。残念ながら、強風のため火入れは式のみとなりました。

齊藤信隆氏による能楽講座の画像
齊藤信隆氏による能楽講座

最初に齊藤信輔氏による「初心者にもわかる能楽講座」があり、本日の能楽の出し物についての紹介がありました。

仕舞【花筐】(演者 大西礼久)
仕舞【花筐】(演者:大西礼久)

そして、いよいよ始まりました。
仕舞【花筐(はながたみ)】(演者:大西礼久)、【頼政(よりまさ)】(演者:上田拓司)、そして狂言【抜殻(ぬけがら)】(演者:茂山七五三)、最後に能【安達原(あだちがはら)】(演者:齊藤信隆)が演じられました。

狂言【抜殻】(演者 茂山七五三)
狂言【抜殻】(演者:茂山七五三)

能【安達原】は、山伏の一行が陸奥の安達ケ原に来たとき、すっかり日が暮れ、荒野に住む中年の女性の好意で宿泊させてもらうのです。
女性は綿がせ輪を使って、糸くり作業をして見せたりするのです。だんだん夜が更けてくると寒くなってきたので、山に登り、木を採り焚火をしてあげようと外出するのですが、帰るまで寝間を見てはいけないといいます。

能【安達原】(演者 齊藤信隆)
能【安達原】(演者:齊藤信隆)

「見るな」と言われると、つい見たくなるのは我々凡人の常………といいながら、ついのぞいてしまうのです。するとそこには、人間の死骸が数知れず積まれているのです。さては、話に聞いていた鬼の住処であったのかと、驚いて逃げ出すのです。
それに感づいた女は、鬼の正体をあらわにして追いかけ、取って食おうとしますが、山伏らの懸命な祈りに負けて、ついに姿を隠すのです。
熱心なファンは、寒い中最後まで鑑賞され、満足そうに帰り路についておられました。(取材地:特別史跡「名護屋城本丸」)


チャットで質問する