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10月2日、玉島小学校の5・6年生が学校近くの玉島川で投網(とあみ)体験をしました。
先日開催された祖父母学級で児童が「おじいさんが玉島川で投網をして美味しい川の幸を食べさせてくれる」という発表をしました。
玉島小学校では総合学習の一環として玉島学を学んでいますが、 投網を知らない児童や先生がほとんどでした。 そこで早速体験してみようということで、児童の祖父の田中由彦(たなかよしひこ)さんをはじめ玉島川漁業協同組合の皆さんの協力を得て行われました。
まず投網の仕組みとアユ漁の説明を聞きました。 投網には網の周りにおもりがついていて普段は5キロあるそうですが、児童の体格にあわせて2.2キロほどの軽いものも用意されました。
玉島川のアユは禁漁区と禁漁期間ががあって6月15日から12月31日までの間だけしか漁ができないそうです。 そして産卵前のこの時期がおいしいアユが食べられるということも教えて頂きました。
次に投網の持ち方と投げ方を教えてもらいました。投げた時に網が円になるように投げるのが難しそうでした。
網の持ち方・投げ方を教えていただきました
川に入る前に一人ずつ投げる練習をしましたが、投げる時の網を握った手の離し方が難しくてなかなか上手くできませんでした。 経験のある田中里歩(たなかりほ)さんは持ち方などをみんなに教えてあげていました。 何度も練習していると、下級生たちも見学にやって来ました。見るだけの予定だったようですが、 楽しそうな雰囲気に投げてみたい児童は挑戦することになりました。 低学年児童たちは漁業協同組合の人が用意してくれたアユを見たり触ったりして楽しみました。触った感想は「ぬるっとしてた」だそうです。
こうやって投げると
なかなか難しい
次は川に入って流れに向かって投網を打ちました投網を上手く投げると川岸で見物している下級生や保護者から大きな拍手が起こりました。 何度か練習した後、水がたまった場所に漁業協同組合の人が用意してくれたアユが放流されました。 いよいよ鮎にめがけて一人づつ交代で投網を投げます。橋の上からも「頑張って ~」と応援の声がかけられます。 鮎は投網にうまく入るでしょうか? 何度か投げていると「わ~入ってる~」と歓声が上がりました。さすが玉島っ子、うまく出来ましたね。 アユを捕まえられてみんな嬉しそうです。
最後にお世話になった玉島川漁業協同組合の皆さんにお礼を込めて大伴旅人(おおとものたびと)の歌を詠み玉島川に奉納しました。体験会は楽しく終わり、 投網の感想を聞きました。「投げるのが難しかった」
「初めての経験で楽しかった」 「玉島は良い所だと思います」と返ってきました。 この日はお天気にも恵まれて、美しい玉島川での体験は心に残ることでしょう。(取材地:浜玉町五反田 玉島川)
貴重な体験になりました