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更新日:2022年7月7日

BCG(結核)

結核は、結核菌の感染で起こります。わが国の結核患者はかなり減少しましたが、まだ2万人前後の患者が毎年発生しているため、大人から子どもへ感染することも少なくありません。また、結核に対する抵抗力(免疫)は、お母さんからお腹の中でもらうことができないので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。乳幼児は結核に対する抵抗力(免疫)が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になったりすることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。BCGは、髄膜炎や粟粒結核など、重症になりやすい乳幼児期の結核を防ぐ効果が確認されているので、生後1歳までに受けることとなっています。

BCGワクチンとは

牛型結核菌を弱毒化してつくったワクチンです。管針法といってスタンプ方式で、上腕の2か所に押しつけて接種します。接種したところは、日陰で乾燥させてください。10分程度で乾きます。接種後10日頃に接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができる(化膿する)ことがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、そのあとは、かさぶたができて接種後3か月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。これは異常反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。自然に治るので、包帯をしたり、絆創膏をはったりしないで、そのまま清潔に保ってください。ただし、接種後3か月を過ぎても接種のあとがジクジクしてきているようなときは医師に相談してください。

副反応について

副反応としては、接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがあります。通常、放置して様子をみてかまいませんが、ときにただれたり、大変大きく腫れたり、まれに化膿して自然にやぶれてうみが出たりすることがあります。このようなときは医師に相談してください。

対象者

唐津市に住民登録がある1歳未満の人。

接種回数と標準的な接種スケジュール

1歳未満の間に1回接種をします。

標準的には、生後5か月以上8か月未満の間に1回接種します。

接種方法

予診票は出生届のときに配布した予防接種予診票つづりの中にあります。

接種費用は無料です。予診票と母子健康手帳を持って指定の医療機関で接種してください。

ただし、1歳を過ぎると無料接種の対象になりませんので、ご注意ください。

問い合わせ

唐津市保健センター 

〒847-0861 佐賀県唐津市二タ子1丁目5番1号/唐津市健康サポートセンター「さんて」内

電話番号:0955-75-5161