ホーム > 防災・防犯 > 唐津市消防本部 > 消防の仕事 > 訓練の様子 > 救急シミュレーション訓練を行いました

ここから本文です。

更新日:2023年10月23日

救急シミュレーション訓練を行いました

目的

救急業務の高度化や医療機関との連携など、複雑多様化する救急業務の変革に適切に対応できるように救急救命士や救急隊員の再教育を行い、救急業務に対する危機管理体制の構築が図れたかの達成状況を確認するため。

日時

令和5年10月13日(金曜日)午後1時から

場所

ボートレースからつ(唐津市原)

参加者

本署および分署の消防署員23人

訓練想定

  1. 54歳男性。日課の散歩を始めて数分で心窩部の痛みと若干の呼吸苦を発症。帰宅して様子を見ていたところ突然嘔吐し、顔色不良となり冷汗をかいて苦しそうにしている。妻からの救急要請。
  2. 40歳男性。昼頃から上腹部に痛み・悪心があり、帰宅後にトイレで吐血。今朝も痛みがあったが朝食後には治まっていた。昨日から黒色便あり。ここ1か月ほど仕事が忙しく、歯の痛みがあったが市販薬でごまかしていた。家族からの救急要請。直近消防隊は他事案活動中。ドクターヘリは他事案出動中のため対応不可。
  3. 75歳男性。自宅マンションの2階で独居。近所に住む息子が訪問したところ、ベルを鳴らしても反応がなく、室内からうめき声が聞こえるため救急要請。玄関ドアは施錠されている。指令室から通報者である息子に、管理人に連絡し鍵を持って来てもらうよう依頼済み。8月中旬、晴れ、気温35℃。室内は閉め切られていて、エアコン作動なし。
  4. 乗用車が歩道に進入し、歩行中の人をはねたあと、外壁に衝突した交通事故。歩道上にはねられた30歳男性が仰向けで倒れている。数メートル離れた歩道上に外壁に衝突した乗用車が停車していて、車両付近には運転手である70歳男性が仰向けで倒れている。
  5. 60歳男性。自宅でテレビを見ているときに胸を押さえて倒れ、意識がなくなったもの。心肺停止。家族からの救急要請。居間で家族が胸骨圧迫を実施中。

訓練の様子

救急シミュレーション訓練1救急シミュレーション訓練2救急シミュレーション訓練3救急シミュレーション訓練4救急シミュレーション訓練5救急シミュレーション訓練6

救急シミュレーション訓練は、コロナの影響もあり数年ぶりの開催となりました。

今回のシミュレーション訓練では、県内3医療機関の救命センターの医師に訓練を実際に見てもらい、講評をしていただきました。訓練の後には検討会を行い、活動を振り返りながら、救急救命士の観察、処置はもとより救急隊と警防隊の連携に至るまで、医学的な根拠を含め指摘や助言を受けることができました。日頃から実施している訓練とは違った緊張感の中救急シミュレーション訓練ができたこと、また検討会を通じて直接医師と意見交換できたことは、今後の救急現場で活動していく中でとても良い訓練になったと思います。

近年、救急件数は増加、救急隊に求められる期待も高まり、救急救命士に必要とされる処置技術も高度化しています。そんな救急現場で活動する私たちはより高い技術の習得を目指し、今後も日々の救急訓練を継続しながら、さらに高度な訓練を行っていきたい思います。

問い合わせ

警防課救急係

〒847-0861 佐賀県唐津市二タ子3丁目2番46号

電話番号:0955-72-4148