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更新日:2024年3月29日
人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうかを示す概念を「性的指向」といいます。対象が異性に向かう場合を異性愛、同性に向かう場合を同性愛、男女両方に向かう場合を両性愛といいます。
また、自分の性をどのように認識しているか、どのような性のアイデンティティ(性同一性)を自分の感覚として持っているかを示す概念を「性自認」といいます。「こころの性」と呼ばれることもあります。
私たちのまわりには、「からだの性別」と「こころの性別」に不一致があって「こころの性別」に従って暮らしていきたいと望んでいる人たちや同じ性別の人を(も)好きになる人たちがいます。これらの特徴は、それ自身けっして病気ではありませんし、おかしなことでもありません。
性的少数者には、さまざまなタイプの人たちがいますが、下記のような代表的なタイプの人たちの英語の頭文字をつなげて「LGBT」と呼びます。
性のあり方は、虹のように多様であり、明確な境界で分けることができません。
性的少数者の人たちが「あるがままに自分らしく生きる」権利を尊重されるような多様性のある社会づくりが求められています。
人間の性は、少なくとも3つの要素(1.生物学的な性(からだの性)、2.性自認(こころの性)、3.性的指向(好きになる性)が組み合わさって決定されています。(このほかにも、社会的な性、性表現などの要素があるといわれています。)
今日、多様な性のあり方が社会的に認識されるようになってきており、そうした中、次の4つのタイプに属する人たちには共通の社会的課題が多いことから、多様な性について考える際に、以下の英語表記の頭文字をつなげた「LGBT」という言葉が使われることがあります。
Lesbian(レズビアン) | 女性同性愛者。女性を好きになる女性。 |
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Gay(ゲイ) | 男性同性愛者。男性を好きになる男性。 |
Bisexual(バイセクシュアル) | 両性愛者。同性を好きになることも異性を好きになることもある人。(※注1) |
Transgender(トランスジェンダー) | 「からだの性別」と「こころの性別」の不一致があって「こころの性別」に従って暮らしていきたいと考えている人たち。(※注2・3) |
このほかにも、「アセクシュアル」と呼ばれる恋愛感情や性的な欲求を持たない人、「クエスチョニング」と呼ばれる自分の性のあり方が何に分類されるのかを考えている人、決めたくないと考える人など、さまざまな性のあり方があります。こうした「LGBT」という概念に当てはまらない人たちを含めた総称として「LGBTs」、「LGBTQ」という言葉が使われることもあります。 |
(※注1)好きになる相手の人の性別(性的特徴)を意識しないで、相手の人そのものを好きになる人もいます。こうした人たちは、Pansexuual(パンセクシュアル:全性愛)とも呼ばれます。
(※注2)その人の社会生活上の性別とされているものを英語で「ジェンダー」といいます。これはほとんどの場合、その人の「からだの性別」と一致します。トランスジェンダーの人たちは、「からだの性別」に基づいて割り当てられた社会生活上の性別(ジェンダー)に違和感(性的違和)があって、自分が感じている「こころの性別」で生活したいと望んでいます。つまり、「社会生活上の性別(ジェンダー)」から「こころの性別」に向かって、性別の境界を越えようとする人たちですので「トランスジェンダー」(性的越境者)と呼ばれています。
(※注3)トランスジェンダーの人が、一定の法律上の条件を満たした場合には、戸籍上の性別を変更することが認められています。(性同一性障がい者特例法)
「性的指向と性自認」(SexualOrientationandGenderIdentity)の英語表記の頭文字をつなげた「SOGI」(ソジ)または「SOGIE」(ソジー)という言葉も使われています。
LGBTは、性的少数者を指す言葉で使われますが、SOGI(SOGIE)は、「性的指向と性自認」についてを指す言葉なので、性的少数者だけを指しているわけではありません。
性的少数者の中には、自己の性的指向や性自認を肯定的に受け止めることができずに悩んだり、性的少数者への偏見や差別に苦しんでいる人も少なくありません。
近年は、性的少数者の人権に配慮した環境づくりや制度の構築などが進んできています。性的指向や性自認を理由とする差別や偏見をなくし、すべての人が自分らしく暮らせる社会を築くために、市民の皆さんが正しい知識を持ち、理解を深めていくことが大切です。
直訳すると、同盟、盟友、味方、などです。簡単に言えば「支援者」のことです。「ストレート・アライ」や「LGBTアライ」などの言葉として使用されます。
「LGBTアライ」は、LGBTを含むセクシュアルマイノリティに対する差別や偏見をなくすために、一緒に行動してくれる人のことを指します。
セクシュアルマイノリティの人々は自分から声を上げることができない人も多くいます。そんな時に、身近な人が支援の気持ちを見せてくれることは嬉しいことです。どんな小さなことでも、必ず誰かの力や勇気になります。
同性のカップルなど性的マイノリティの方々がお互いをかけがえのないパートナーであることを約束するパートナーシップ宣誓を行い、唐津市がその宣誓書の受領を証明する「唐津市パートナーシップ宣誓書受領証」を交付する制度です。
受領証を提示することにより市営住宅の入居申し込みや市民病院での面会等に家族同様の対応が可能となります。また、協定を結んだ自治体でのサービスを受けることが可能となる場合があります。
なお、法律上の婚姻とは異なり、法的な権利義務が発生するものではないため、相続や税控除などの法律上の効果はありません。性的マイノリティの方々の生きづらさを少しでも軽減するために、唐津市がお二人の意思を尊重し応援するものです。
佐賀県DV総合対策センター(アバンセ内)(外部サイトへリンク)
相談専用ダイヤル090-1926-8339
日時毎月第2日曜日、第4水曜日(14時~16時)
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