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更新日:2023年3月27日
唐津・玄海地域を中心に、佐賀県に美容・健康産業の集積地をつくる「唐津コスメティック構想」。
その実現のため、佐賀県・唐津市・玄海町・民間企業・大学などが連携し設立された「ジャパン・コスメティックセンター(JCC)」が推進母体となり、産学官連携のもと、地域資源をいかした経済活動の活性化と、雇用の創出を目指した取り組みを進めています。
平成24年1月に、天然素材を使ったフランスの化粧品メーカーが唐津を訪れたところから始まります。
などから、唐津が「日本版コスメティックバレー[注]」となる可能性を地元企業に提案していただきました。
このことがきっかけとなり、地産素材を活用した化粧品のサプライチェーンによるコスメティック産業の振興に可能性を見出し、翌年の平成25年11月に産学官連携組織JCCが設立されました。
[注]コスメティックバレーとは、フランスのシャルトル地域を中心に約600の企業、8つの大学、200の研究機関などが集まる、世界最大のコスメ産業クラスター(集積地)。
平成18年 | 化粧品の輸入代行・分析企業、化粧品の保管・出荷配送企業が市内浜玉町に創業 |
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平成24年 | 化粧品製造企業が浜玉町に工場設立(OEM工場)、フランス化粧品メーカー(フランスコスメティックバレー前会長)が唐津市を訪問 |
平成25年 | フランスコスメティックバレー協会と唐津市との協力連携協定締結、唐津市が専門部署を設置、JCC設立 |
平成26年 | 佐賀県が専門部署を設置 |
平成27年 | JCCが一般社団法人へ移行 |
平成28年 | 化粧品原料商社が浜玉町に進出(原料倉庫) |
平成29年 | オーガニック化粧品製造企業が市内石志に進出(OEM工場)、地域商社「株式会社KaratsuStyle」設立(JCC100%出資子会社) |
平成30年 | コスメティック原料加工・製品製造施設「FACTO(ファクト)」が石志にオープン |
平成31年 | 化粧品製造企業が市内相知町に進出(OEM工場) |
令和元年 | JCCポップアップギャラリー(地域コスメの展示・販売店舗)がオープン |
令和3年 | 化粧品パッケージ・印刷企業が浜玉町に進出(印刷工場)、香水製造企業が浜玉町に進出(OEM工場) |
令和4年 | 人気コスメブランド「THREE」との原料開発連携開始、コスメ関連企業の集積地(浜玉町浜崎)を新たに「唐津コスメパーク」と名付けロゴマークが決定 |
唐津の豊かな自然に育まれた天然由来原料に注目し、化粧品の原料として供給できないか、素材の探索・開発・産地化に取り組み、離島の椿をはじめ、耕作放棄地を活用してミカン花、ホーリーバジルなどの素材を化粧品原料として多くの企業に供給してきました。
これまでに、佐賀県産の素材を使った化粧水や石けん、シャンプーなど35社142種類(うち唐津産30社114種類)の製品が商品化、販売されています(令和3年度末時点)。
椿の種 | ミカン花 | ホーリーバジル |
開発商品 | 唐津産素材 |
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石けん、化粧水、バーム、リップクリーム、入浴剤 | 椿油 |
オールインワンクリーム | 酒粕、トマト |
石けん | 豆乳 |
石けん | 白いきくらげ |
開発商品 | 唐津産素材 |
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フェイスマスク、化粧水 | からつ茶、酒粕 |
開発商品 | 唐津産素材 |
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フェイスマスク | 青みかん、白いちご |
クレンジングクリーム、ボディミスト | レモン |
開発商品 | 唐津産素材 |
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ヘアワックス、ヘアオイル、ヘアミスト、ヘアジェル | 椿油、一の塩、グレープフルーツ |
開発商品 | 唐津産素材 |
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ボディオイル、ボディパウダー、スクラブ | ホーリーバジル、椿油、グレープフルーツ、温州みかん花 |
開発商品 | 唐津産素材 |
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シャンプー、トリートメント、ヘアオイル、石けん | 椿油 |
JCCの活動紹介、JCCが商品開発に携わった唐津産・佐賀県産素材を活用した化粧品などの商品や、九州・沖縄各県の魅力あふれる地域化粧品を取り扱う「九州コスメ」ブランド商品を展示・販売しています。お土産やプレゼントにもおすすめです。
また、地域資源をいかした日本全国の魅力ある美容アイテムを発掘し表彰する「ジャパンメイド・ビューティアワード」で受賞した佐賀県産・唐津産素材活用商品も、このギャラリーで販売しています。ぜひお立ち寄りください。
所在地 | 唐津市刀町1516番地びんつけやビル1階(呉服町商店街) |
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電話番号 | 0955-79-6015 |
営業時間 | 10時~18時 |
定休日 | 毎週火曜日 |
唐津市は、コスメティック構想を推進する佐賀県・玄海町・JCCとともに、人気コスメブランド「THREE」を手がける株式会社ACRO(ポーラ・オルビスグループ/東京都品川区)と連携し、唐津・玄海の地域産業振興や耕作放棄地活用を目的とするコスメ原料の開発プロジェクトを、令和4年10月からスタートしました。
このプロジェクトでは、唐津上場台地の風土を好んで育つハーブに着目し、この地に適したコスメハーブ原料の開発を行っていきます。県内のコスメ環境をいかしながら、地元農家の協力のもと耕作放棄地などを活用することでコスメティック構想が求める『地域産業をいかした新たな価値の創出』を目指します。
この取り組みから生まれた原料は、新たな付加価値として「THREE」の今後の商品に活用される予定です。
ACROとの連携により、地域資源をいかした国産化粧品原料の開発を推進するとともに、持続可能な農業の実現、地域の活性化に貢献できるよう取り組んでいきます。
詳しくはコスメブランド「THREE」を手掛ける株式会社ACROとのハーブ原料開発に向けた連携をスタートしました(ニュースリリース)(別ウィンドウで開きます)を確認してください。
コスメティック構想の大きな目的は、化粧品関連企業を集積し、雇用機会の創出と経済波及効果を生み出すことです。これまでに市内に8社を誘致しました。
今後も佐賀県やJCCと連携して化粧品関連企業の誘致活動を行い、「日本一コスメビジネスがしやすいまち」を目指し、進出した企業と協力してコスメ産業や地元産業の振興に取り組んでいきます。
平成30年に、唐津市の休眠施設を活用したレンタル工場として、化粧品の原料加工・製品製造工場を整備しました。
進出した株式会社クレコスは、平成29年3月に唐津市と進出協定を締結し、工場名を「FACTO(ファクト)」として平成30年11月にオープン。自社製品の製造や受託製造に取り組むとともに、JCCと連携して、地域コミュニティの創出や唐津の天然資源物の活用など、唐津コスメ構想の展開に貢献しています。
コスメティック構想のはじまりの地でありコスメ関連企業が集積している浜崎エリアを、新たに「唐津コスメパーク」と名付け、ロゴマークが決定しました。唐津コスメパークには現在、5つのコスメ関連企業が集積しています。
コスメに関するセミナーの開催など、地域や化粧品関連企業に情報を発信し続けるとともに、大学・研究機関とのネットワークを拡充し共同研究や人材育成の礎を築いています。また、玄海町の薬用植物栽培研究所では、化粧品や健康食品の原料として活用できる薬草の研究が行われています。
化粧品研究の第一人者である徳留嘉寛さんが佐賀大学リージョナル・イノベーションセンター特任教授に着任。化粧品研究開発・美と健康分野での人材育成推進を目的に、「化粧品科学講座」を令和3年6月に開設しました。化粧品の研究ができる環境と、学生への化粧品科学教育の場を整えることで、県内への美容・健康産業集積に向けた産学官連携の強化を目指しています。
大手化粧品メーカーのポーラ化成工業(株)、武蔵野大学、城西大学での教職を経て、令和3年から佐賀大学「化粧品科学」共同研究講座リージョナル・イノベーションセンター特任教授に着任。専門は化粧品科学、皮膚科学、薬剤学、生物化学で、コスメティック業界をけん引する研究者のひとり。 |
地域の人たちがコスメつくり体験を行える場や、地元中高生がコスメ産業の背景や地元農産物について学べる機会を創出しています。
コスメつくり体験ワークショップ | 化粧品原料となるミカンの花摘み | 中学校での職業講話・体験学習 |
関係機関や海外コスメクラスター(集積地)と連携し、JCC会員企業や県内コスメ事業者の海外参入を目指した海外でのテストマーケティングやフランスでの化粧品展示会への出展支援、海外コスメ企業による唐津への投資促進などにも取り組んでいます。
唐津市は、外国企業の誘致に積極的な地方公共団体を政府と独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が一丸となって支援していく「地域への対日直接投資サポートプログラム」の支援対象自治体に、平成30年から選定されています。
詳しくは、『地域への対日直接投資サポートプログラム』支援対象自治体に唐津市が選定されましたを確認しました。
唐津市とフランスコスメティックバレー協会との協力連携協定締結を皮切りに、JCCにおいても、フランス・イタリア・スペイン・台湾・タイ・韓国のコスメ産業団体と連携協定を締結しました。ほかにも、フランスに設立された、化粧品産業をグローバルな視点で強化するための「グローバルコスメティッククラスター(GCC)」に加盟し海外に向け唐津コスメティック構想をPRするなど、世界各地のコスメ集積地とのつながりを構築しています。
市報からつ令和3年8月号から、唐津コスメティック構想の取り組みの紹介として「唐津コスメティック構想ミニ講座」を連載しています。これまでの記事をまとめて掲載していますので、ご覧ください。
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