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更新日:2022年5月27日

議会報編集委員会行政視察報告書(令和4年度)

参加委員

吉村慎一郎委員長、宮本悦子副委員長、原雄一郎編集長、宮原辰海委員、
久保美樹委員、岡部高広委員、伊藤一之委員、黒木初委員

視察日

令和4年4月20日(水曜日)から令和4年4月21日(木曜日)まで

視察項目

「議会だよりの編集・発行」について

視察概要・所感

視察先1:鹿児島県霧島市

内容

1.霧島市の議会だより概要
  • A4版20ページ(すべてのページがカラー刷り)
  • 年4回発行し、毎号全世帯に配布(42,000部程度)
  • 各常任委員会と議会運営委員会から2人ずつ委員を選出
  • 1号あたり4回の校正、最終校正では、次回作成時の内容と担当を決定
  • 基本的なページ構成は、表紙、特集記事、常任委員会報告、一般質問、陳情審査報告、議案審議結果、編集後記、組型は6段組を基本
2.霧島市の議会だより原稿の作成方針
【一般質問の原稿作成方針】
  • 1人2問までの掲載(3問以上あるときは3問目以降はタイトルのみ)
  • 文字数は350字程度、できるだけ関連する写真を掲載
  • タイトルはわかりやすさ重視
【委員会レポートの原稿作成方針】
  • タイトル(予算額)、説明文、質疑または討論で構成
  • 主なものだけを掲載、審査結果一覧やQRコードで詳報につながる
  • 見やすい紙面とするため、できるだけ関連する写真を掲載
  • タイトルはわかりやすさ重視
3.紙面改善についてのこれまでの取り組み
【委員会レポートの改善】
  • 忙しい市民でも、短い時間で必要な記事を発見しやすく
  • 委員の顔と質疑を掲載することで、議会だよりをきっかけとした相談が増加

51

No.51

文字を中心に掲載

56

No.56

主な事業をピックアップ

59

No.59

議員の顔と発言を掲載

【一般質問の読みやすさ改善】
  • 掲載文字数を450文字から350文字に削減
  • 文字数を減らしたことで、写真スペースや余白ができた
  • 文字数が遵守されたことで、校正時間を大幅に短縮できた
No.53 53
No.57 57
No.64 64
【その他の取り組み・改善】
  • 特集ページ(市民に知ってほしいことやお知らせなどを紹介)
  • 特集企画会議の改善
  • 議案審議結果の改善(議案の説明追加、QRコードで詳報に誘導など)

所感

霧島市議会の議会だよりは、『市民に手にとってもらえるように』を第一に考えて作成されていると感じた。特集ページやきりしまびと(市内で活躍されている人の紹介)を紙面に設けることで、市民に興味を持ってもらい、また、読みたくなるようにデザインされている。
議会だよりの紙面は、見やすい文字の大きさ、フォントを採用されていて、空間を上手に使ったデザインで、小学生でも読んでわかるようにと関連する写真を掲載し、見出しと写真で内容がわかるように配慮されている。
記事の書き手側としては、伝えたいことがたくさんあり、文字が多くなってしまうが、霧島市では要点のみを記事にするよう徹底されている。より詳細を知りたい人には、QRコードに誘導するように配慮されていて、読み手側の“知りたい”度合いに対応できるよう工夫されていた。
使用されている写真は、はじめは各委員が写真を撮っていたが、質が落ちるため、カメラマンに依頼し、表紙も市が実施している「きりしまフォトコンテスト」の入選作品の写真を使用され、読みたくなる紙面である。
紙面改善について、以前の霧島市の議会だよりを見てみると、文字が多かったが、改善点に気づいた時点で次号から反映していると説明があった。

唐津市と霧島市の議会だよりは、特集ページを除けば紙面構成だけでなく、運営方法もほとんど変わらないため、書き手側が伝えたい内容だけでなく、読み手側に手に取ってもらうような、読みたくなるような形に少しずつでも工夫していけば、霧島市の議会だよりのように唐津市の議会だよりも、より見やすく読みやすいものになっていくと感じた。

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視察の様子

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霧島市議会議場

視察先2:鹿児島県日置市

内容

1.日置市の議会だより概要
  • A4版16ページ(場合によって20ページ)
  • 平成29年度からすべてのページをカラー刷り
  • 年4回発行し、毎号全世帯に配布(21,000部程度)
  • 1号あたり委員会での校正を5回と委員長の最終確認
2.日置市の議会だより原稿の作成方針
【一般質問の原稿作成方針】
  • 1人2問までの掲載(3問以上あるときは3問目以降はタイトルのみ)
  • 見出しは質問と答弁の概要を書く(質問、答弁各18文字まで)
  • 文字数は9文字×60行(540字)以内(見出し含む)
【議案質疑の原稿作成方針】
  • 予算議案は金額よりも内容が大事であるため予算額をタイトルにしない
  • 議案質疑を2ページにまとめている
  • 委員会に偏りがないように気をつけている
【その他の取り組み・改善】
  • 『詳しく書いても読まれなければ意味がない』を心掛けている
  • 文字が多くないか、文章が長すぎないか気をつけている
  • 難しい言葉は使わず、読み間違いがある漢字はルビを入れている
  • 写真は人の体が切れないように、重ならないように撮影している
  • 議会だよりの愛称を募集している(名前がいい、悪いではなく、市民に興味を持ってもらうために実施)
3.より多くの人に読んでもらうための工夫

「市民が読みやすく、親しみのもてる議会だよりをつくる」を編集方針に、

  1. 市民に伝えたいことは何か
  2. 市民が知りたいことは何か、それに応えているか
  3. 間違いなく理解してもらえるか
  4. 理解できるように工夫しているか

を心掛けている。

所感

日置市でも霧島市と同様、『市民が読みやすく、親しみの持てる議会だよりをつくる』を方針に、市民に伝えたいことはもちろんのこと、市民が知りたいことは何か、それに応えられているか、読み手側を意識して作成されている。
内容も、小学生が見てもわかる内容にと作成段階から意識づけを各委員間で共有し、文字数を少なくし、読み間違いがありそうな漢字にはルビを入れ、難しい言葉は使わない紙面となっている。
予算議案では、以前は唐津市のように金額をタイトルにしていたが、金額よりも内容が大事であり、そこを重点に掲載されていた。

一般質問の原稿も、以前は通告どおりに「〇〇について」と表現していたとのことだが、質問内容を凝縮してわかりやすく身近な見出しにし、流し読みする人や時間がない人でも読めるよう、新聞のように頭の文章で内容がわかるよう工夫されている。
日置市でも、ここ数年で紙面がかなり改善されていたが、鹿児島県では、県全体で年に1回「広報クリニック」を実施していて、そこで専門家の具体的な指摘を受けて、すぐに改善に取り組んでいるとのことだった。鹿児島県内の議会だよりが全体的に読みやすいと感じたのは、こうした取り組みにより改善を重ねている結果だと感じた。
唐津市でも紙面改善を進めるにあたり、こうした機会に出向き、指摘を受けることがよりスピーディーでより良い紙面改善につながっていくのではないかと感じた。

 

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視察の様子

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日置市議会議場

問い合わせ

議会事務局 

〒847-8511 佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-72-9162