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全国の展覧会紹介企画with図録 その4「上村淳之」(令和7年9月10日)
全国各地で開催している展覧会。
「どこがおすすめ?」「どんな人の作品がすごいの?」という美術ファンの気持ちに応える情報をお届けします。
第4回目は「上村淳之(うえむらあつし)」です。
展覧会紹介
現在、奈良県奈良市の松伯美術館では「追悼 上村淳之展 学生時代から晩年まで2 -鳥たちの世界-」が開催されています。
[注]このページで紹介する展覧会は、近代図書館で開催するものではありません。展覧会に関する詳細は、松伯美術館までお問い合わせください。
展覧会開催情報
令和7年10月19日(日曜日)まで(ホームページ公開時点の情報です)
詳しくは、松伯美術館のホームページページ<外部リンク>をご確認ください。
上村淳之とは
1933年(昭和8年)に生まれ、2024年(令和6年)に逝去した日本画家。
京都市立芸術大学で教べんを執り、後進の指導にも尽力しました。特に花や鳥を描くことを得意とし、後には文化勲章を受章しました。なお、父の上村松篁(うえむらしょうこう)、祖母の上村松園(うえむらしょうえん)も大きな足跡を残した日本画家で、同じく文化勲章を受章しています。
今回紹介するのは上村淳之を追悼する展覧会です。学生時代から追求してきた東洋独自の絵画空間をはじめ、一連の画業が紹介されています。
どんな画家にも若い時代があるように、上村淳之も若い頃は制作に悩みをもっていたようです。そういった、なかなか見る機会のない若い頃の作品から、晩年まで幅広く鑑賞することができる良い機会となっています。
ちなみに松伯美術館は、上村三代の作品や資料の紹介・収集などの活動を核とした美術館です。佐伯勇(近畿日本鉄道株式会社名誉会長)の旧宅の敷地内に開館していて、隣接する旧佐伯邸は唐津出身の著名な建築家・村野藤吾(むらのとうご)が設計したものです(通常、一般公開していません)。
間接的ではありますが、つながりを感じますね。
図録紹介
近代図書館が発刊した図録で、上村淳之の作品を掲載しているものは次の3つです。
- 日本の美(平成8年度)
- 日本芸術院所蔵名品展2(平成11年度)
- 四季の情景(平成18年度)
詳しくは展覧会図録をご確認ください。