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更新日:2024年10月16日
種別 | 佐賀県重要文化財(建造物) |
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所在地 | 唐津市海岸通7181 |
時代 | 明治41年(1908) |
指定年月日 | 昭和55年3月21日 |
別称(施設名) | 唐津市歴史民俗資料館 |
旧三菱合資会社唐津支店本館は、明治41年(1908)に唐津における三菱の石炭販売の拠点として、唐津炭田の石炭積出港であった唐津港に面した埋め立て地に建設されました。
建物の設計は三菱丸ノ内建築所の所長であった保岡勝也(やすおかかつや)です。当時の三菱の建築顧問は唐津藩出身の曽禰達蔵(そねたつぞう)であり、曽禰の関与も考えられています。
建物は、木造二階建ての洋館ですが、屋根は日本を含む東アジアに特徴的な入母屋(いりもや)造りになっています。海に面した北面と東面にはベランダが造られています。また、レンガの基礎や一階廊下のテラゾー(人造大理石)など非常に特徴的であり、県内でも貴重な明治時代の大型木造洋館であることから、昭和55年(1980)に佐賀県重要文化財に指定されました。
昭和54年(1979)からは、唐津市歴史民俗資料館として一般公開を行ってきましたが、老朽化により現在は休館しています。
全景 |
建物北側の様子 |
玄関の車寄せ |
1階運炭課室の天井 |
2階支店長室のカウンター |
玄関のテラゾー(人造大理石) |
唐津市では、老朽化により休館している旧三菱合資会社唐津支店本館について、文化財としての価値を保ちつつ、再びみなさまにご覧いただくことができるよう現在地において保存整備事業に取り組んでいます。
令和4年度から令和5年度にかけて、修復工事の基礎資料となる地質調査、建物の構造調査のほか、建物の史資料調査、耐震補強案作成、活用方法の検討など、保存修復に必要な準備を行いました。
令和6年度は保存整備の基本的な方針を定めるため、建築当初から残っている部材や痕跡などの調査のほか、開館後にどのように活用していくかなどの検討を行っています。
事業の終了は令和12年(2030)3月を予定しています。
令和6年度 | 基本設計 |
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令和7年度 | 実施設計 |
令和8~11年度 | 保存整備工事 |
唐津市では、ふるさと納税を利用したクラウドファンディング「私たちなおしたい!唐津市の明治の洋館修復プロジェクト」に取り組んでいます。
これまで、皆様の温かいご支援により、令和4年度に2,554,400円、令和5年度には1,552,000円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございました。
旧三菱合資会社唐津支店本館の保存修復事業は、まだまだ始まったばかりです。今回もご支援、ご協力をよろしくお願いします。
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