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更新日:2024年2月21日
平成24年11月から従来の3種混合ワクチンと単独のポリオワクチンに代わり、新たに4種混合ワクチンの接種が始まっています。
生後2か月を過ぎたらできるだけ早く、4種混合ワクチンを接種しましょう。
3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを一度も接種していない、生後2か月から7歳6か月になる前のお子さんが対象です。
接種回数 |
接種間隔と期間 |
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初回接種3回 |
20日以上の間隔をおいて接種 (標準的には20日~56日の間隔をおいて接種) 標準的な接種期間は、生後2~12か月 |
追加接種1回 |
初回接種3回終了後、6か月以上の間隔をおいて接種 (標準的には3回目の接種後、12か月~18か月の間隔をおいて接種) |
ワクチンの臨床試験では、注射部位が赤くなったり・硬くなったり・腫れたり、全身反応として発熱などが認められています。
また、重い副反応として、アナフィラキシーがあります。重い副反応でなくても、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどには、医師に相談してください。
アナフィラキシーは、短時間内に現れる急性の全身アレルギー反応です。(発症後、短い時間のうちに全身性にアレルギー症状がでる反応のことです。)じんましん、冷汗、蒼白、胸痛、呼吸困難、血圧の低下や意識障がいなどを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。
ジフテリア菌の飛まつ感染で起こります。
現在では、患者発生者数は国内で年間0~1名程度です。しかし、ジフテリアは感染しても10%程度の人が症状が出るだけで、残りの人は症状が出ず、保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬がほえるようなせき、おう吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障がいや神経まひを起こすことがありますので、注意が必要です。
百日せき菌の飛まつ感染で起こります。
1950年に百日せきワクチンの接種がはじまってから、患者数は減少しています。
百日せきは、普通のかぜのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。せきの後、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。通常、発熱はありませんが、乳幼児はせきで呼吸が出来ず、くちびるが青くなったり、けいれんが起きることがあります。
肺炎や脳症などの重い合併症を起こしたとき、乳児では命を落とすこともあります。
破傷風菌は人から人に感染するのではなく、土の中などにいる菌が、傷口から人の体内に入ることによって感染します。
菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、筋肉の強直性けいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状で気付かれ、やがて全身の強直性けいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもある病気です。
患者の半数は自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。破傷風菌は国内の土の中に広く生息しているので、感染する機会は常にあります。妊娠中の母親が抵抗力(免疫)をもっていれば出産のときに新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。
ポリオは小児まひと呼ばれ、感染した人の便の中のポリオウイルスが口に入ることで、人から人へ感染します。
感染したウイルスは4~35日で腸の中で増えます。感染したほとんどの人は症状がでず、一生抵抗力が得られますが、感染した人の中で、約1,000人~2,000人に1人の割合で手足のまひを起こすことがあります。
わが国では、1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は予防接種の効果で国内での自然感染は報告されていません。しかし、海外ではまだポリオが流行している地域があり、ウイルスが国内に持ち込まれて感染する可能性があります。
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