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更新日:2022年7月7日
令和2年10月1日から、ロタウイルスワクチンが予防接種法に基づく定期接種になり、対象者は公費(無料)で接種が受けられるようになりました。重症胃腸炎予防のため、生後2か月から生後14週6日までに初回の接種を受けましょう。
ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、主に乳幼児を中心に感染し、5歳までに、ほとんどの子どもが感染するといわれています。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。主な症状は、下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛で、稀に重症化するとけいれんや脳炎、脳症などを引き起こしたり、脱水症状により入院治療が必要になったりすることがあります。一生のうちに何度も感染するウイルスですが、初めてロタウイルスに感染したときは、特に重症化しやすいため注意が必要です。
ロタウイルスワクチンには接種回数、接種期限が異なる2種類のワクチンがあり、同様の効果があります。標準的には生後2か月から出生14週6日までに1回目の接種を行います。出生15週以降の初回接種は安全性の観点からおすすめしていません。
ワクチン名 | ロタリックス |
ロタテック |
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接種時期【注1】 | 出生6週0日後から24週0日後 | 出生6週0日から32週0日後 |
接種回数 | 2回接種(27日以上の間隔をあける) | 3回接種(27日以上間隔をあける) |
成分の違い | 経口弱毒正ヒトロタウイルスワクチン(1価) 通常ヒトに感染する、ヒト由来ロタウイルスを弱毒化したウイルス(1種類) |
5価経口弱毒性ロタウイルスワクチン(5価) |
【注1】どちらのワクチンも、生後2か月から出生14週6日後までに1回目の接種をします。
腸重積症(腸の一部が腸のほかの部分に入り込み、腸が閉塞した状態)の発生リスクが増加する可能性があるとされています。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障がいを起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1~2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常よりも高まると報告されています。接種後に次の症状が1つでもみられた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
予診票は出生届のときに配布した予防接種予診票つづりの中にあります。
接種費用は無料です。予診票と母子健康手帳を持って指定の医療機関で接種してください。
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