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更新日:2023年11月15日

唐津市職員の時間外勤務について(令和5年10月13日回答)

ご意見・ご提案

時間外勤務の縮減を主管される部署の総務部長様へ
※この資料は、SNSで発信するために準備(精査中)しているものです。
公開資料からつくりましたが総務部長様へは、(5)問題点と対応について伺いたいと考えています。よろしくお願いいたします。

唐津市役所の長時間残業の実態をご存じですか?
2022年12月から、22時~23時頃唐津市役所前を通ることが多くなった。
そこで見たのが、不夜城のごとく煌々と輝く市役所の電灯の光であった。深夜2時過ぎまで点いている光景もたびたび見かけた。
当初は、緊急な仕事など入っているのだろうと思っていたが、1箇月たち2箇月たち、とうとう半年近く経ってもほとんど変わることがなかった。
異常な状況だと思い。私は、2023年5月末から、市役所に問い合わせたりして調べるようになった。そして、2023年8月末頃情報の開示請求を行った。
そこで、分かったこと、思ったことなどを記す。皆様にもお考え頂きたい。

(1)法律で、時間外勤務時間(残業時間)の上限が決められていること
働き方改革の一環として人事院規則で時間外労働の上限が決められた。
それに伴い、唐津市でも「唐津市職員の勤務時間、休暇等に関する規則」において時間外勤務(残業時間)の上限が決められた。(平成31年4月1日施行)
〈唐津市職員の規則に記載されている残業時間の範囲〉
★原則→月45時間。1年間で360時間。である。
★ただし、臨時的に大幅な量の業務があるときは、次の通りである。
1.月100時間未満。
2.年間720時間以内。
3.複数月(2箇月~6箇月)の平均80時間以内。
4.月45時間を超す月が1年間で6箇月以内。

(2)唐津市役所では、この規則が守られていないこと(違法行為か?)
開示されたデータには、大幅に規則を破って勤務している実態があった。
分かりやすいデータを挙げると次の通りである。
◆「月100時間以上の残業をした職員の数の合計」
・令和元年度延べ30名。(重複しない人数…最低でも8名)
・令和2年度延べ75名。(重複しない人数…最低でも14名)
・令和3年度延べ109名。(重複しない人数…最低でも15名)
・令和4年度のべ58名。(重複しない人数…最低でも8名)
◆「年間720時間以上」残業した人数
・令和元年度9人
・令和2年度13人
・令和3年度18人
・令和4年度9人
※規則では、720時間が上限。上の数字に720時間丁度の人がいれば、除外。
◆1年間を通して月平均80時間以上の人数(参考データ)
・令和元年8月~令和2年6月12名
・令和2年7月~令和3年6月21名
・令和3年7月~令和4年6月11名
※ここでは、1年間を通して月平均80時間以上の人数を記載している。
上記人数の中で、80時間丁度の者がいれば、その数は除外する。
従って(参考データとしている。)しかし、規則の複数月(2箇月~6箇月)の平均が80時間超だから、上記よりかなり増えると考えられる。
令和3年の産業医面談資料の中には、2箇月の平均が「170時間」「172時間」「194.5時間」と言う残業時間の数字もあった。凄まじい状況である。
2箇月間の月平均が「194時間」であれば。(全て平日の勤務と考えると。)
一日平均約9時間超の残業である。勤務終了時刻が17時15分だから、単純計算で、毎日深夜2時過ぎまで2箇月間働きづめとなる。
※ちなみに、厚労省の過労死認定ラインは、症状がでる前の月に100時間だそうである。それを考えると…何とも、恐ろしい数字である。
このような残業をさせている管理職は何を考えているのだろうか?

1箇月に45時間を超した(46時間以上)月が、1年で7箇月以上の職員数。
・令和元年度→18人
・令和2年度→27人
・令和3年度→34人
・令和4年度→25人

(3)地方公務3と法令・規則
では、地方公務員は、規則など守らなくとも良いのか?不思議に思った。
○地方公務員法第32条…職務の遂行にあたっては、法令・規則等遵守の義務があるとのこと。(30条では…「義務違反の際は懲戒処分の対象となる」とある。)
○だとすると、規則が施行された年から(平成31年4月1日施行)から違法状態がこれまで続いていると言わざるを得ない。
★令和4年のコンプライアンス推進指針は、一体何だったのだろうか?

(4)時間外勤務に伴う時間外勤務手当(残業代)について
◆残業代の大半は、私たち市民の税金だとのこと。
●令和元年…約3億7千万円。(※休日出勤分は別…約6千3百万円)
●令和2年…約3億9千万円。(※休日出勤分は別…約5千3百万円)
●令和3年…約4億6千万円。(休日出勤の分を含むとのこと)
●令和4年…約3億9千万円。(※休日出勤分を含むか不明)
※何とも呆れる数字ではないだろうか。様々なものが値上がりし、少しでも安いところ。ポイントが増える日になどと考えて買い物する私たち一般市民。なにかおかしくないだろうか?
このようなことを考えるのは、私一人だろうか?それとも、このような実態をご存じないからだろうか?
おそらく多くの市民の皆さんは、この実態をご存じないのではないか。

(5)この件に係る問題点と今後の対応について
〈私の考える問題点〉
1.令和元年(規則施行の年)から、違法な時間外勤務をさせていた。
2.違法と知りながら、これまで違法な時間外勤務をさせていた。
3.違法な時間外勤務手当(残業代)に、市民の税金が使われていた。

〈今後の対応〉
1.まずは、違法な時間外勤務とそのために支払われた市民の税金の金額を明らかにして頂きたい。(できれば、使用された光熱費等も)
2.次に、誰がどのように責任を取るのか明確にしていただきたい。
地方公務員法では「懲戒処分の対象となる。」と記載されている。
違法状態を知りながら、4年半違法な時間外勤務をさせていた事実、そこに市民の税金を使用していた事実は、非常に重い責任問題だと思う。
3.最後に、今後の対応を明確にして頂きたい。
・唐津市民への公表。・違法時間外勤務をなくす手立て。

この件に関しては、市民に公文書公開請求などさせるのではなくコンプライアンス推進のためにも、自発的に調査し、唐津市民に情報公開し、今後の対応について、周知すべきではないのだろうか。

お答えします

ご意見について、次のとおり回答します。
1問題点
(1)令和元年(規則施行の年)から、違法な時間外勤務をさせていた。
(1-(1)の回答)
唐津市職員の勤務時間、休暇等に関する規則(以下「規則」という。)の上限を超えた時間外勤務を命じていたことについては事実であり、規則の上限を超えていたことについては認識しています。
(2)違法と知りながら、これまで違法な時間外勤務をさせていた。
(1-(2)の回答)
上記1-(1)の回答と同様です。
(3)違法な時間外勤務手当(残業代)に、市民の税金が使われていた。
(1-(3)の回答)
規則の上限を超えていたとしても、労働の対価として時間外勤務手当は支給すべきであり、違法な公金の支出はしていないと考えています。

2今後の対応
(1)まずは、違法な時間外勤務とそのために支払われた市民の税金の金額を明らかにして頂きたい。(できれば、使用された光熱費等も)
(2-(1)の回答)
上記1-(3)の回答のとおり、違法な支出とは考えておらず、お答えできません。
(2)次に、誰がどのように責任を取るのか明確にしていただきたい。
地方公務員法では「懲戒処分の対象となる。」と記載されている。違法状態を知りながら、4年半違法な時間外勤務をさせていた事実、そこに市民の税金を使用していた事実は、非常に重い責任問題だと思う。
(2-(2)の回答)
規則の上限を超えた時間外勤務について、直ちに懲戒処分の対象になるとは考えていません。また、過去の時間外勤務について、責任を追及する予定はありません。
(3)最後に、今後の対応を明確にして頂きたい。
・唐津市民への公表
・違法時間外勤務をなくす手立て
(2-(3)の回答)
ご意見をいただき、これまでの取り組みに加えて、次のような取り組みを実施しました。
●7月の部長会議において、現状を報告し、今後の取組みについて協議
●部長会議の結果、7月20日~8月31日までを強化月間と定め、ノー残業デーの週2回実施や、「意識改革・働き方改革推進の取組み(管理職編:10項目、全職員編:12項目)」を定め、実践するなど時間外勤務の適正管理の取組みを推進した。
●7月の唐津市職員倫理会議において、8月をチームで時間外勤務の適正管理の取組みを推進する「倫理月間」と定め、意識改革・働き方改革の推進に取り組んだ。
●8月の副部長会議で「倫理月間」の取組みの周知徹底を図った。
●9月(8月の実績)から月45時間以上の勤務を命じた課長は、理由書を総務部長へ提出させることとした。
●また、次のとおり各種研修を実施しております。
・7月11日~7日間に渡り、課長を対象に時間外勤務の適正管理に係る管理職研修を実施
・8月28日と29日に管理職と一般職の職員を対象に業務の効率化を推進するための業務改善研修を実施
・10月11日に時間外勤務が多い職員等を対象にタイムマネジメント研修を実施
・10月12日に管理職の職員を対象に会議の効率化を図るための会議の進め方・ファシリテーション研修を実施
今後は、引き続き、各種研修等を実施し、管理職による管理・指導の徹底、職員の意識改革及び業務の効率化の推進を図るとともに、7月~8月に実施した強化月間や倫理月間等の結果を踏まえ、取組み内容を改善するなどして時間外勤務の適正化に努めていきたいと考えています。
なお、公表については、今回いただいた意見と唐津市の回答内容を唐津市のホームページに掲載したいと考えています。

内容分類

税・財政・市政全般・その他

問い合わせ

人事課人事研修係

佐賀県唐津市西城内1番1号

電話番号:0955-72-9185